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2020
12,15
16:17
市民のための環境公開講座パート3-3
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
with コロナを踏まえて “無料のオンライン講座”として開講している
「市民のための環境公開講座」。今年度の最終回、Part3“サステナブルなライフスタイル”
の第三回目は、「パーマカルチャー 共生型未来へのパラダイムシフト」と題して、
共生革命家のソーヤー海氏にご登壇いただきました。
冒頭、ソーヤーさんから参加者の皆さんへ「生きるってどういうことなんだろう?」
と問いかけがありました。
視聴者からは様々な答えがチャットで返され、それぞれが思う「生きる意味」を
考えながら講座はスタートしました。
「パーマカルチャー」とは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、
文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに、永続可能な文化、
つまり人と自然が豊かな共生関係を築くためのデザイン手法のこと。ソーヤーさんは
若い頃にコスタリカのジャングルで生活し、その時の経験から、全ての生物は、
この地球という“大きなシェアハウス”の仲間だということに気づかれたとのこと。
そして、人間も含めて太陽のエネルギーに生かされている命は自然環境の一部として
繋がっており、それらが循環することが、一番あるべき豊かな形であると学んだそうです。
そんなソーヤーさんが提言されるのが、「共生社会への社会変革」です。
今の世の中は、“生態系”、“社会と経済”、“民主主義”、“精神”の4分野で危機に直面しており、
その根源は資本主義に行き着くとのこと。効率を目指してきた資本主義社会は、一方で
人々からゆとりを奪い、既に人間の豊かさのためには機能していない状態となっています。
その現状から脱却し、自然との共生を実践するために行っているのがアーバンパーマカルチャー。ソーヤーさんは、永続可能な農業は田舎だけではなく、都会でも実践できることを
広めて、崩壊しつつある資本主義社会の“救命ボート”を作りたいのだそうです。
もう、人々が競い合うピラミッド型の「エゴシステム」の社会は立ち行かなくなって
きており、全ての生きものと自然が互いに関わり合い、循環していく「エコシステム」
への変革が必要だとのこと。そのために私たちが身近で出来る行動として、ソーヤーさんが
「種を植えてください」と仰ったのが印象的でした。
withコロナの時代の幕開けとともに、“無料のオンライン講座”という新しい形に挑戦した
2020年度の『市民のための環境公開講座』も今回で終了です。至らない点もあったかと
思いますが、ご参加くださった皆様には、SOMPO環境財団一同心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
是非また2021年度の講座でお会いしましょう!
2020
12,07
09:57
市民のための環境公開講座パート3-2
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
with コロナを踏まえて “無料のオンライン講座”として開講している
『市民のための環境公開講座』。
Part3 “サステナブルなライフスタイル”の第二回目は、
『自然をつなげる持続可能で豊かな暮らしと住まい』と題して、
株式会社サスティナライフ森の家 代表取締役の大場江美氏にご登壇いただきました。
大場さんは現在宮城県で地元産の木材にこだわった家づくりに取り組んでいますが、
それには大場さんご自身が、元々アトピーなどアレルギー体質であったため、
流通過程がトレースでき、化学薬品による燻蒸など処理をしていない国産素材を使った
家に住みたいと思ったことが関係しているそうです。そして、住宅事業を始める前に、
「自分は将来どんな暮らしをしたいのか?」と自問した際に考えた結論は
「『地球と共生する』循環する暮らしつくる」というコンセプトでした。
大場さんによると、日本は国土の66%が森林で、世界第二位の森林率を誇る国ですが、
一方で木材自給率も供給量も年々低下しています。安い外国材の輸入が多く、
日本の山には森林も木材もあるけれど、そもそも市場に出回っておらず、また、
近年は木材がバイオマス燃料に使われる量も多く、家づくりのために使える木材は決して
多くないのだそうです。加えて、最近では太陽光発電設置のために、どんどん木が
切られていっている状況もあるとのことです。
そして、日本では、森林も「少子高齢化」の問題に直面しています。
年老いた木々は多くあるものの、若い森林が育たず。それが原因で二酸化炭素の吸収量も
減ってきているとのこと。年老いた木々の割合が多いと、国や大場さんが標榜される
「循環の森づくり」は難しいのだそうです。
サスティナライフ森の家は、最新の林業機械を使わずにチェーンソーで人が伐採し、
化学薬品を使わず「煙でいぶす」など昔ながらの製法で木材を作り、一本一本の
木の良さを引き出す製材活動を行っています。その方法は、手間はかかるものの、
地元に雇用を生むことにも繋がり、様々な社会課題の解決にも貢献しているそうです。
また建て主に大黒柱用の木を自分で切ってもらうなど、思いのある家づくりを進めています。
『循環する暮らし』とは、森を中心として木材の生産・利用で地域と繋がり、
思いのある経済活動を通じて様々な社会的課題を解決させ、未来を創ること。
その実現のためには、100年以上先を見据えた計画が必要であるものの、
一方で若い次世代の教育にもつながっていくのだそうです。
大場さんが仰っているように、“木から学ぶこと”は多いのですね。
次回Part3 “サステナブルなライフスタイル” の最終回は、12月7日(月)18:30~19:45。
『パーマカルチャー 共生型未来へのパラダイムシフト』と題して、
共生革命家のソーヤー海氏にご登壇いただきます。
お申し込みはこちら→
市民のための環境公開講座お申し込み
2020
12,01
11:50
市民のための環境公開講座パート3-1
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
with コロナを踏まえて “無料のオンライン講座”として開講している
『市民のための環境公開講座』。
Part3“サステナブルなライフスタイル”の初回は、
『お花屋さんからみた「サステナブルなライフスタイル」』と題して、
株式会社LORANS.代表取締役の福寿満希氏にご講演をいただきました。
福寿さんは、花や緑を通じて「人の環境」と「自然の環境」をテーマに社会課題へ
積極的に取り組むことを目指して、社会的役割を基盤としたお花屋さんを経営されています。LORANS.は、「マイノリティ当事者の雇用格差の解消」と「子供たちの未来の働く場の創造」をコンセプトとしており、現在60名いるスタッフのうち、45名の方々が何らかの障がいや難病と向き合いながら働いています。
また、こちらでは“フラワーギフト環境循環”という活動にも取り組んでいます。
「フラワーロス」と呼ばれる生花店の売れ残り廃棄は一般的に生産量の20~30%に及び、
その年間総量は、フードロス610万トンの約3倍にもなるそうです!
LORANS.では、廃棄される花を“資源花”として再生紙の原料として活用し、
スケッチブックなどとして販売しています。また、withコロナでの取り組みとして、
廃棄花をドライフラワーとして新しいギフトへ加工したり、イベントがキャンセルとなり
不要になったフラワーギフトを、別の形でニーズのある方々へ販売したりもしています。
しかも、不要となったラッピングペーパーでマスクも制作されたとのこと。
発想の転換から大きなニーズを生み出しています。
福寿さんが“マイノリティ当事者の雇用問題”に取り組み始めたのも、自宅で始めた
フラワーギフトサービスの仕事について、「他と差別化できることはないか?」と
考えたことがきっかけです。そんな折に、障がい者施設でのフラワーレッスンの仕事を
引き受けたことが契機となり、軽度の障がい者でもなかなか就職が難しい現実を知った
とのこと。そこから、自分だけにできることは「花や植物」×「マイノリティ雇用」の
仕事なのではないか?と考え、現在のLORANS.の形に繋がっているそうです。
福寿さんは、「異なるもの同士を組み合わせることが、新しい価値の創造へつながる」
と仰っていますが、フラワーギフト環境循環も、マイノリティ当事者雇用への取り組みも、
まさにそれを具現化していますね。
福寿さんは前職の上司が言った「世の中で一番の社会貢献は雇用を生むこと」を信条に
されています。その言葉に背中を押された福寿さんは、
「働く幸せ、とは仕事を通じた“愛される喜び”」と熱く語りました。
そして、福寿さんの目標は「誰もが自分色に花咲く社会を作る」です。
福寿さんとLORANS.の植えた花が、社会全体に咲き誇ると良いですね!
次回“サステナブルなライフスタイル”の第二回は、12月1日(火)18:30~19:45。
『自然をつなげる持続可能で豊かな暮らしと住まい』と題して、
株式会社サスティナライフ森の家 代表取締役の大場江美氏にご登壇いただきます。
お申込みはこちら→
市民のための環境公開講座お申し込み
2020
11,30
14:07
【チューターレポート】11月の関東地区定例会
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
関東地区チューターの近能です!
2020年11月19日(木)に関東地区11月定例会が行われました。
今回の定例会はブレイクアウトセッション機能を使い、4~5人で
ディスカッションを行いました。
ディスカッションテーマは「コロナ禍が環境にもたらした“プラスの側面”と
“マイナスの側面”をそれぞれ5つ考えてみよう!」です。
私はチューターとして色々なグループを参加していたのですが、どのグループも
とても活発な議論を行っていました。
少し聞いていただけでも、私の知らない情報がたくさん飛び交っており、
ラーニング生たちの知識の豊富さには驚かされました。
最後に各グループで考えてくれた、
「コロナ禍が環境にもたらした“プラスの側面”と“マイナスの側面”をそれぞれ5つ
考えてみよう!」についての発表がありました。
それぞれ、どのような意見がでたかいくつかご紹介します!
〇メリット
・おうち時間が増え、移動が減ったことにより消費エネルギーが削減された。
・おうち時間で時間ができたことにより、環境に興味を持つ人が増えたのではないか。
(ガーデニングなどで緑に興味を持つ人もいたのではないか)
・環境系のオンラインイベントも増えて、気軽に参加しやすくなった。
・観光客が減ったことで、観光地の環境がよくなった。
・東南アジアなどでは、工場が閉鎖されたことにより、大気汚染が改善された。
→空がきれいになり、見えなかった山脈が見えるようになった。
〇デメリット
・マスクなどの衛生用品のゴミが増えた。
・緊急事態宣言の際には、給食のゴミがたくさん出てしまった。
・森林の整備活動ができず、森林が荒れてしまったところもあった。
・フィールドワークをすることができなくなった。
・過包装が増え、包装のゴミが増加した。
・家庭でのエネルギー消費が増加した。
・コロナ禍により、「環境の問題」の意識が薄れてしまったのではないか。
・生きることに不安を抱える人が増えて、環境について考える人が減ったのではないか。
消費エネルギーの観点、環境への意識の観点、環境活動の観点では、
メリット・デメリット両方の意見を聞くことができ、今後は環境問題の視点が
少しずつ変わってくるのではないかと感じました。
今までの定例会ではこのようにラーニング生同士が話し合う機会がなかったので、
今回の定例会のディスカッションはラーニング生たちにとってとてもよい刺激に
なったのではないかと思いました。
この定例会を機にラーニング生同士の繋がりが増えてくれるとよいと思います。
関東地区チューター 近能一真
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2020
11,30
13:36
【チューターレポート】11月の関西・愛知・宮城地区合同定例会
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!宮城地区チューターの櫻田です。
11月12日木曜日に3地区合同での定例会がありました。
今回は、Webexのブレークアウトセッションを使用して、少人数グループでの
ディスカッションを行いました。
「コロナ禍における環境へのプラスの側面とマイナスの側面」というテーマで
各チームそれぞれ5個以上挙げることを目標に熱い議論が繰り広げられました。
実は、このテーマ設定には、4地区のチューターも協力させていただいています!
かなり面白いテーマになったのではないでしょうか。
ちなみに本番では、チューターも各チームの状況を見させていただきました。
議論の進め方に関しては、
オンラインでのセッションに慣れている方が多く、非常にスムーズに議論を進めていました。
ファシリテーターを決めて時間を見ながら調整しているチームや、画面共有機能を使って
議事録を共有しているチームもあり、自分も勉強になりました。
ディスカッションが白熱したこともあり、あっという間に発表時間に!
発表は、様々な視点から多くの意見が出ました。
良い側面としては、排出されるCO2の削減が、
悪い側面としては、飲食店における廃棄の増加が多く挙げられました。
このように、人の移動が抑制されたことを背景に発想を広げているチームが多く
見受けられました。
特に面白かったのは、良い側面として多かったCO2の削減が、悪い側面としても
挙げられていたことです。
CO2の削減は一時的なものではないかという懸念、今後、公共交通機関の利用が減り、
結果的に増加するといった予測、今回ほどの削減でも、パリ協定の基準に満たない、
という絶望など、より長期的な視点から鋭い考察がありました。
また、経済の衰退によって環境問題にかけられる金額が減少するといった意見など、
視野の広い回答も目立ちました。
前回のインドネシアとの交流会の学びも、活きているように感じました。
今回は、短時間ながら非常に深い議論ができたと思います。
今後も多様な視点を以て、環境問題を考えていきたいです。
宮城地区チューター 櫻田悠
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