東北大学2年の畠山と申します。 今年度(公財)みやぎ環境とくらし・ネットワーク(MELON)でインターンをしています。 今回は、MELONと宮城地区のインターンが協働で行っている活動について紹介します。 私たちは仙台市の浜辺をフィールドに、浜辺に落ちているプラスチック等の 海洋ごみについて協働で調査啓発活動を行っています。 元々MELON内の4R推進部会というチームで、MELON会員が4Rの普及に関して 様々な活動を展開していました。 今年度より、世界的に注目を集めているごみによる海の汚染を取り上げ、 仙台市沿岸部の海岸ごみの調査を開始しました。
一方、私たち宮城地区インターン5名は、地区ごとの自主プロジェクトの一環として、 9月より「海辺のたからもの」という屋号で活動を始めました。 浜辺に落ちているごみや流木などの資源を生かして、ハンドメイド品を企画制作し、 販売やワークショップを行っています。
4R推進部会ではこれまで、7月~9月に計3回の海岸ごみの調査活動を行っており、 私たちインターンも調査に協力し、海洋ごみの量と種類の定点観察や、 震災後浜辺で清掃活動を継続されている住民グループの代表の方へのヒアリングを行いました。 そうした調査を通じて、フィールドの深沼海水浴場ではごみの総量の約8割が プラスチック製品であり、漁具やペットボトル等の生活由来のプラスチックごみが 大半を占めていることがわかってきました。
深沼海水浴場では、プラスチックごみの中でも特にレジンペレットという 直径5㎜前後の円盤型のプラスチック小粒が大量に砂の中にありました。 レジンペレットはプラスチック製品に加工される前の原材料であり、 工場でプラスチックを輸送や製造する過程で非意図的に放出されたものです。
私たち宮城地区インターン生は、このレジンペレットの排出削減を目標として、 レジンペレットを使ったストラップやアクセサリーを考案し、製作しました。
9月29日に行われたMELONフェスタでは、こうした海洋ごみの問題と、 製作したアクセサリーを展示するブースをインターンが設けました。 綺麗なアクセサリーを手に取ってもらうことで、 普段海洋ごみの問題に関心があまりない人々が、 海洋ごみの問題につながるきっかけをつくることができました。
このように宮城地区では、長年活動しているCSOの経験や知識と、 環境に関心を持ち始めた大学生達の若い視点や価値観を組み合わせ、 お互いの長所を生かした活動を今後も展開していきます。
2018年度CSOラーニング制度 宮城地区MELONインターン 畠山 紳悟