みなさん こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。
市民のための環境公開講座(パート2)では、 3回に分けて「消費とごみの問題から環境を考える」をテーマにお送りしてきました。 パート2の最後となる9月25日は、早稲田大学教授で、 NPO法人エコプラス代表理事の高野孝子さんに、 「石貨の島から見える日本と世界のごみ問題」をテーマにご講演をいただきました。
ミクロネシア連邦の自然豊かな小島ヤップ島は、 かつて石のお金(石貨)が流通した島として有名。 冒険家としても著名な高野さんは、1992年以降ヤップ島において、 日本の若者が現地の生活を体験する「ヤップ島プログラム」を実施したり、 現地の若者を日本に招待する交換留学を実施しています。 美しい海と珊瑚礁に囲まれた南の島も、近年は現代文明の”恩恵”の影で、 プラスティック等の廃棄物が問題化し、埋め立て処分場が不足したり、 近隣の河川が汚染されるなど深刻な問題が広がっている様子が紹介されました。 紹介された、大量のプラスティックを飲み込んで死んだ海鳥の映像は とてもショッキングでしたが、プラスティックごみ問題の深刻さ・重大性が実感できました。 かつてヤップ島プログラムで来日し、日本のごみ埋め立て処理の問題を学んだ ヤップ島の女子高生が、10年後に環境行政の担当官となってプラスチックレジ袋の 禁止に取り組んだお話しには素直に感動を覚えました。 自分に何ができるか考えさせられる内容でした。
講演の概要は近日中にHPに公開予定ですので少々お待ちください。
次回は、パート3「私たちの暮らしをシフトする」をテーマに、3回シリーズをお送りします。 パート3の第1回目は、11月6日(火) 18:30~ 「SDGsについて『知る』ことで、新しい暮らしをデザインする」と題して 東京都立武蔵高校生物科教員の山藤旅聞氏にご講演いただきます。
お楽しみに!
★ご講演の後、高野さんにメッセージをいただきました。 「Follow your dreams 」