2022 09,07 11:52 |
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今回は8月21日(日)に開催された「市民のための環境公開講座」の特別講座、
「「環境水族館」 アクアマリンふくしまオンラインツアー」をレポートします。
「市民のための環境公開講座」では例年「特別講座」として、参加者の皆さまの「体験」を
重視した講座を実施しています。
コロナ禍以前は実際にフィールドに出て講座を行い好評をいただいていたのですが、
昨年度からは新たな試みとしてオンラインでのライブ中継形式で講座を開催し、
少しでも臨場感のある講座運営にチャレンジしています。
「アクアマリンふくしま」は2000年7月にオープンした水族館です。
黒潮と親潮がちょうどぶつかる「潮目の海」として非常に豊かな生態系を持つふくしまの
海をテーマに、こどもから大人まで海と環境について楽しく学ぶことのできる施設として 作られました。 今回のオンラインツアーで先ず驚いたのは、福島の環境を徹底的に再現した展示の
こだわりです。 海や川にとどまらず、湧水や田んぼに池沼、外来種まで再現した用水路、淡水と海水が
入り混じる河口部分から、果ては人間が生活する以前の自然を再現した縄文の里まで・・・。 展示には植物まですべて福島に自生するものを使用しているということで、福島の
自然環境をすべて閉じ込めたような展示に圧倒されました。 メイン水槽である「潮目の海」にもあっと驚く仕掛けがあり、なんと水槽の前に
寿司カウンターが設置されています。実際に水槽で泳いでいるのと同じ種類の魚を 食べることができるそうで、これは実際に体験してみないとどんな感想を持つのか 想像が難しいな、、と考えさせられました。 アクアマリンふくしまでは屋外に「蛇の目ビーチ」という世界最大のタッチングプールを
有しているのですが、そこに併設された釣り堀でも釣った魚をさばいて食べる経験ができます。 広大なビオトープエリアでは地域で行き場を失った生物(宅地造成で埋められた田んぼの
メダカなど)を受け入れて繁殖をしたり、他にも「弁財天うなぎ」をはじめとした 希少生物の保護活動に取り組むなど、幅広い活動をされています。 地域の自然を再現する、という受動的な取り組みだけではなく、能動的に地域の環境保全に
全体を通じて、アクアマリンふくしまの取り組みには地域に密着しているからこそ徹底的に
できる、という「凄み」のようなものを感じました。 生態系保全の話題は比較的マクロな視点で語られることが多いように思いますが、アクアマリン
いろいろと小難しいことを書きましたが、まずは私も家族と一緒に施設を訪れ、アクアマリン
ふくしまの提唱する学びを体験してみたいと思わせてくれるオンラインツアーでした。
皆さんもぜひ機会を見つけて訪問してみてください!
「市民のための環境公開講座」はまだまだ参加者募集中です。
9月から11月まで、通年講座はあと6回開催予定です。以下リンクからお申込みください!
<市民のための環境公開講座・お申込み>
SOMPO環境財団・瀬川 |
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