2020 11,09 13:57 |
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こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
with コロナを踏まえて “無料のオンライン講座”として開講している
『市民のための環境公開講座』ですが、今回からPart2「未来へバトンをつなぐ“お買い物”」 (3回シリーズ)が始まりました。 初回は、「私たちの選択が未来を変える -エシカル消費のすすめ‐」というタイトルで、
一般社団法人エシカル協会代表理事である、末吉里花氏にご講演いただきました。 人・社会・地球環境・地域に配慮した消費のことを指す「エシカル消費」。
末吉さんがこの問題に取り組んだきっかけは、あるクイズ番組のレポーターとして キリマンジャロに登頂した時のこと。麓の村の子供たちが、生活に必要な水源である 山頂の氷河について、「(温暖化により)溶けた氷河が再び大きくなりますように」と 祈りながら木を植えていた姿を見て、“世界では一握りの権力者のために、美しい自然や 人々が犠牲になっている”と感じて、エシカルの問題をライフワークとすることを 決められたそうです。 末吉さんが特に問題意識を感じているのが「児童労働」です。
世の中には数多くの便利な道具やお洒落なファッションが溢れていますが、 その多くは途上国での児童労働によって生産されています。世界では今も10人に
一人の子供たちが労働に従事しており、私たちは普段その現実を知らずに商品を 購入しています。知らないということはとても危険なこと。なぜならば、 “問題”というものは、誰かに「問題である」と認知されて初めて“問題”となり得るから。
自分たちが購入し、消費する物がどこでどのようにして作られているのか?
あるいはそれらの物が環境にどの程度の負荷を与えているのか? まず認識して、声を上げることで行政や企業に影響を与え、世の中を変えていく
ことが必要だと末吉さんは仰います。 そして、その「知る」と「知らない」の間にある壁を取り除く鍵が
“エシカル消費”でもあると。 ドイツの街中で行われた実験では、2ユーロで買えるTシャツの自販機にお金を
投入した人たちが「そのTシャツがどうやって生産されたか」を動画で見せられます。 それを見た殆どの人は、購入をやめて、お金をそのまま寄付する選択をしたそうです。 人々のその行動から見える真理は、“People care when they know(人は、知れば、 気にかける)”ということ。 (実験の様子はこちらからご覧頂けます→The 2Euro T-shirt ) 私は、児童労働を始めとして、物やエネルギーの生産の裏側にある様々な問題に ついては知らないことばかりです。ですが、知らないことを悩むより、まず知った上で その後の選択を考えればよい。 次回Part2の第二回は、11月9日(月)18:30~19:45。
「新しい資源循環の道を目指して」と題して、 中部大学経営情報学部長・教授の細田衛士氏にご講演をいただきます。
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