こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 今年の市民のための環境公開講座Part1 「人も生き物も豊かにする水の惑星」シリーズの第2回目となる7月31日は、 「自然への扉を開く、アクアマリンふくしま」と題して、 ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の統括学芸員、 古川健氏にご講演をいただきました。
中学生の時に行った沖縄国際海洋博覧会で将来の仕事を決めたという古川先生は、 水族館を「未知なる大自然に足を踏み出す動機付けと、模擬体験の場」と位置付け、 工夫を凝らした展示に取り組まれています。
単に海洋生物を水槽で展示するのでなく、 ビーチや干潟、湿地などの自然環境を施設内に再現し、 「命の教育」として、来館者が実際に水に入って生き物に触れたり、 捕まえた生き物を調理して食べたりできるなど、 五感を通して自然・生き物を体験できる様子をご紹介いただきました。
将来を担う子どもたちのために水族館に何ができるのかを 常に模索する古川さんの姿勢に感動し、ぜひ一度行ってみたい思いました。
次回第3回は、8月7日(水)18:30~20:00 「『サンゴに優しい日焼け止め』を創った理由」と題して 社会起業家・GLE LLC代表の呉屋由希乃氏にご講演をいただきます。
申し込みはこちら →市民のための環境公開講座申込み
こんにちは。損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 1993年から毎年開催している「市民のための環境公開講座」が今年もスタートしました。
Part1「人も生き物も豊かにする水の惑星」の第1回目となる7月24日は、 「生物多様性と私たちの生活」と題して 国立環境研究所生態リスク対策室室長の五箇公一氏にご講演いただきました。
テレビのニュース解説やバラエティ番組でもおなじみの五箇先生は、 トレードマークの黒シャツとサングラスでご登壇され、 世界的な生物多様性破壊の現状から、社会の脅威となっている外来生物、 ウィルスの話、ご専門のダニ学についてまで、 エネルギッシュなトークを展開されました。
生物多様性の毀損につながる環境破壊には、 大気汚染、水質汚染等の公害だけでなく、 家庭からの生活排水が大きく影響していること、 大きな問題となっている外来種の侵入にはペット輸入の他に 農産物の自由化なども関係しているとのこと、 SARSやHIVなど新興感染症ウィルスや、 マダニが媒介するSFTSウィルスなどの脅威が益々身近に迫っていること また、最近あまり報道されないヒアリ侵入阻止の取組みがぎりぎりの瀬戸際にあることなど、 幅広い話題をユーモアを交えつつわかりやすくご説明いただきました。 いかに人間の欲望と無知が、人類の生存に欠くことができない生物多様性を 壊し続けてきたかを実感する講演でした。
次回第2回は、7月31日(水)18:30~20:00 「自然への扉を開く、アクアマリンふくしま」と題して ふくしま海洋科学館アクアマリンふくしまの古川健氏にご講演をいただきます。
お申込みはこちら→市民のための環境公開講座申込み
※五箇公一先生によるフィールドワークショップ(特別講座)を開催予定しています。 日時:8月24日(土)10:00~12:00 場所:都内公園を予定 近日当財団ホームページで詳細をご案内します。→損保ジャパン日本興亜環境財団HP
皆さん、こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 12月4日、新宿において、第9回「市民のための環境公開講座」を開講しました。
今年度最終回となる今回は、 「市民工房=ファブラボから始める解決モデル~専門家にならないススメ~」と題し 鹿児島でエネルギー自給自足の生活をしている ヒッピーのテンダーさん(小崎悠太さん)にご講演いただきました。
テンダーさんは23歳の時に原発問題について考えるため 青森県六ケ所村に一年間滞在したのをきっかけに、 知恵と技術を求めて米国ネイティブアメリカンのトラッカーズ(猟師)スクールで学んだり、 各地を放浪されたそうです。
現在は電気・水道・ガス契約なしで鹿児島の山中で生活をされていますが、 決して原始的な暮らしではなく、太陽光発電で電気で作ったり、 ファブラボを開設して3Dプリンターを使って工作機械をこしらえるなど、 環境負荷をかけなくても可能な「現代的」な生活の一端をご紹介いただきました。
また、メディア情報の受け売りでなく、 自分で経験して自分の頭で考えることの大切さを力説されるなど、 我々の生き方を考え直すヒントを提供していただいたと思います。
今回をもちまして今年度の市民のための環境公開講座は終了となります。 一年間ありがとうございました。 来年も、「認識から行動へ」つながるような学びの機会を提供してまいりたいと思います。 お楽しみに!