2021 12,22 14:25 |
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こんにちは!
関東地区チューターの古田崚馬です。
もう12月ですね。皆さんはどんな一年だったでしょうか。今年の漢字は「金」だそうです。 個人的には「応」です。社会的な環境や地球環境はどんどん変化しています。 その変化を和らげることだけではなく、変化に合わせ、しなやかに変わることも必要だと 感じた一年間でした。 さて、2021年12月13日(月)に、関東地区第6回定例会がオンラインで開催されました。 11月の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行っています。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、 5分間発表します。 もう一つは、関心テーマごとの話し合いです。班員を固定し、継続して関心分野について 話し合います。 【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(70分間) 自分の団体での活動一つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、 気づき、そして活動の喜び等を共有します。12月は以下の6つの派遣団体からのプレゼンが
ありました。それぞれの要旨と、発表に対する感想や質問をまとめます。 ①オーシャンファミリー[自然が先生である] 神奈川県の葉山で環境教育をしている。海は楽しさ、怖さ、自然への畏敬等を教えてくれる。
自然が先生であり、何よりも体験が大切。体験が子供達の一生の糧となり保全意識を育む。 多くの人と出会えたことが良かった。 ・人が教えるのではなく自然から教わる精神が共感できた!
・オーシャンファミリーで環境教育を受けた子どもたちは、時間を経て自然や環境に対する
考え方がどのように形成されていくのか? ②CDP−Worldwide−Japan [現状の分析を踏まえた行動が大切] 企業や自治体における環境配慮の貢献度をアンケート調査・可視化し、結果を踏まえて
活動案を提案した。現状の分析と、その分析を踏まえて次の行動に移すことが重要だ。 シンポジウムに出席しCDPの影響力を実感した。 ・調査対象が異なるとアプローチも異なるのか興味がある。
・指標化することは、様々な人が物事を判断・比較する際に有効な手段だと思う。
③JUON NETWORK [森林ボランティア活動を通して] 森林ボランティア養成講座では、現地で様々な背景をもつ人と接し自分の視野が広がった。
自然を身近に感じ、これは都市と田舎の架け橋だと実感。 また、コロナ禍で中止になった森林活動をオンラインで開催。クイズやデジタルフォトブックを
用いる工夫をした。一つのプログラムを作り上げる達成感があった一方、成果が数値として 見えず、参加者にとって意義があったのか疑問。やったことに満足せず成果を求めることを 意識したい。 ・自分たちの活動も、今はオンラインだが実際に対面で行うと面白そう。デジタルフォトブックは
ぜひ取り入れたい! ④新宿環境活動ネット [子どもたちの興味関心が大切だ] 小学校への出前授業で、講師の話を聞かずに「柿」に夢中になっている子がいた。しかし、
大人がその興味を無視して別の教育プログラムを強いることに疑問。学校の先生は忙しいので 地域に根差すNPO等主体で子供達の興味関心を育むワークショップをつくりたい。 ・市民社会組織の企画力が試されている。先生でも友達でもないNPOという「ナナメ」の
関係という表現が気に入った。 ・子供向けの環境教育では、データや根拠を示せば納得してもらえるわけではない。
どういう工夫を凝らしていたか? ⑤日本環境協会 [エコプロ2021での経験] エコプロ(※)に出展し、若者の目線から新鮮な展示案を考えた。他団体の展示からは、
今後に生かせそうな子ども向けの環境レクリーションを学んだ。 環境に対して知識のない人でも、話をすれば興味を持ってくれると感じた。 ※エコプロ…企業やNPO等様々な団体が出展する、一般向けの環境配慮製品・サービス・
技術の展示会のこと。多くの児童、学生が社会科見学に訪れる。 ・動画の字幕作成や展示、アテレコなど様々な情報発信スキルを磨かれていてかっこいい!
・自らが発信する立場になると、おのずと自分に足りない部分も見えてくると思う。
様々な人と接する中で、自分の中のどのような部分の知識が足りないと感じたか? ⑥森づくりフォーラム [水脈づくりのレクチャー] 防災×森づくりというテーマでの講義イベントで、運営補助をしつつ参加者の方と共に学んだ。
水脈を作ることで微生物が活発に働き、水や空気が通る土壌になる。見えない所でも自然が 生きていると実感。自主的に動けなかったのが反省点。 ・教え合い、学び合いの中で交流が生まれるのはいいこと。
・イベントには様々な方が来られていたと思う。その人ごとに接し方を変えるなど、
参加者の方と交流される際、どのようなことに気を付けていたか? 今回も11月と同様に皆さんが体験されたことが良く伝わる個性的なプレゼンでした。 聞き手からの感想や質問はチャットにも書き込まれました。それらは後日まとめて返信される
予定です。 財団専務理事の西脇さんは、発表後に次のような感想を述べられました。 「私たち財団は皆さんが環境問題に携わるためのきっかけ作りをしているに過ぎない。
そこから先、皆さんがどう他の人に伝えていくかが重要。経験したことをこのように5分間で 伝えることはそのための機会の一つ。伝えることで自分のものになっていく。」 私も、この制度の中だけで、自分の中だけで完結せずに、周囲に影響を与える事でこの制度の
本当の意義があるのだと思います。 【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間) 12月から1月の3ヶ月間で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。 「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。 [気候変動・生物多様性・ごみ問題・エネルギー問題・エシカル消費・食糧問題] 今回は前回共有した問題点を踏まえ、問題解決に向けた取り組み方法を議論する回です。 私の班は生物多様性について話し合っています。グループのメンバーでそれぞれ興味のある 問題が異なり、各々について話しました。時間は25分間と短めだったので、今回は前回の 問題を振り返り、考える問題の大枠を捉えることに止まりました。これからの話し合いの 発展に期待したいです。 もちろん最終発表に向けて結論を出すことは大切です。しかし、それ以上に皆で意見交換を
する機会があることが重要です。定例会の時間だけでは十分に話し合いをすることは出来ないと 思うので、各グループで集まって交流してみましょう。 とても有意義な時間だと感じます。発表者は自身の活動を整理することで、日々の気づきや
学び、反省点を明らかに出来ます。聞き手は同期の学生のものの見方を知ることができ、 視野を広げることが出来ます。この制度は、環境系CSOへの長期インターン制度です。 しかし、それは表面上の説明です。一人ひとりが主体的に何かを得るための制度だと思います。 既に環境分野や市民社会組織という言葉の枠を越えた自分なりの経験をしている人もいるのでは ないでしょうか。残り少ないですが悔いのないように活動しましょう! 古田 崚馬 |
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コメント |
古田さん いつもブログ作成ありがとうございます。 チューターご苦労さま。助かっています!
【2021/12/2413:29】||西脇#246c9f9050[ 編集する? ]
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