損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。
8月24日(土)、東京の新宿中央公園において、 市民のための環境公開講座(特別講座)としてフィールドワークショップ 「昆虫や生き物を観察して、イラストにしてみよう!!」を開催しました。
この特別講座は、7月24日に「生物多様性と私たちの生活」についてご講演いただいた、 国立環境研究所生態リスク対策室長の五箇公一先生による 実践編スピンオフ講座として開催したものです。
当日、小さいお子さんを含めた約25名の参加者は、 昆虫の専門家である五箇先生のお話を聞きながら、 実際に手で虫を捕まえて観察し、色鉛筆でイラストを作成しました。 【大人も】 【子どもも】 【落ち葉の下にも】 【みんな虫取りに夢中です】 【何を捕まえたのかな?】 【五箇先生に質問タイム】 都会の真ん中の公園にもたくさんの昆虫がいることに参加者一同驚きましたが、 五箇先生によると、今年は梅雨が長く夏が短い異常気象の影響もあり、 短期間に大量に羽化したセミが多く、 また十分に成長していないバッタが目立つなど異常がみられるそうです。 【都会の真ん中の公園です】 身近な公園の虫を観察して楽しむ中にも、 異常気象や地球環境の変化について考える一日となりました。
【真剣にスケッチ】 【じっくり観察中】 【五箇先生に絵を見ていただきました】 【最後はみんなで記念撮影】 市民のための環境講座(通常講座)は9月18日(水)から パート2「豊かな生活と環境の共生」が始まります。 第1回は(株)日本フードエコロジーセンターの高橋巧一さんに 「食品ロスに新たな価値を」と題してお話しいただきます。 お楽しみに!
こんにちは。損保ジャパン日本興亜環境財団の長沼です!
今年度の 市民のための環境公開講座 Part1 『人も生き物も豊かになる水の惑星』も今回がラストです。 今回の講師は沖縄ご出身の呉屋由希乃さん。 『「サンゴに優しい日焼け止め」を作った理由: サステイナブルなツーリズムを考える』というテーマでご講演いただきました。
呉屋さんは、地元でスキューバダイビングを楽しんでいた時に、 仲間のダイバーから投げかけられた「サンゴ死んじゃうよ」 という言葉がきっかけとなり、サンゴの希少性と生態系への貢献度、 そしてそのサンゴが人の手によってどれだけ失われ続けているか、 という事実を知ったそうです。
サンゴを守りたい、という強い気持ちから サンゴを殺さない成分で作られた“サンゴに優しい日焼け止め”を 製造、販売し始めた呉屋さん。 どこのマリンショップからも相手にされない状況から努力を続け、 SNSやメディアを通じ、またSDGsの機運の高まりに乗せて商品の 認知度を高めていった呉屋さんのお話は、 とてもドラマチックなサクセスストーリーでした。
活動はまだ道半ばであるとのことですが、 「一歩を踏み出すことでもう一歩進める」という呉屋さんの言葉が 強く印象に残りました。
市民のための環境公開講座 Part2の第一回は、9月18日(水)18:30~20:00。 『食品ロスに新たな価値を』というテーマで、 (株)日本フードエコロジーセンター 代表取締役の高橋巧一氏にご登壇いただきます。
お申し込みはこちら→ 市民のための環境公開講座申し込み
こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 今年の市民のための環境公開講座Part1 「人も生き物も豊かにする水の惑星」シリーズの第2回目となる7月31日は、 「自然への扉を開く、アクアマリンふくしま」と題して、 ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の統括学芸員、 古川健氏にご講演をいただきました。
中学生の時に行った沖縄国際海洋博覧会で将来の仕事を決めたという古川先生は、 水族館を「未知なる大自然に足を踏み出す動機付けと、模擬体験の場」と位置付け、 工夫を凝らした展示に取り組まれています。
単に海洋生物を水槽で展示するのでなく、 ビーチや干潟、湿地などの自然環境を施設内に再現し、 「命の教育」として、来館者が実際に水に入って生き物に触れたり、 捕まえた生き物を調理して食べたりできるなど、 五感を通して自然・生き物を体験できる様子をご紹介いただきました。
将来を担う子どもたちのために水族館に何ができるのかを 常に模索する古川さんの姿勢に感動し、ぜひ一度行ってみたい思いました。
次回第3回は、8月7日(水)18:30~20:00 「『サンゴに優しい日焼け止め』を創った理由」と題して 社会起業家・GLE LLC代表の呉屋由希乃氏にご講演をいただきます。
申し込みはこちら →市民のための環境公開講座申込み
こんにちは。損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 1993年から毎年開催している「市民のための環境公開講座」が今年もスタートしました。
Part1「人も生き物も豊かにする水の惑星」の第1回目となる7月24日は、 「生物多様性と私たちの生活」と題して 国立環境研究所生態リスク対策室室長の五箇公一氏にご講演いただきました。
テレビのニュース解説やバラエティ番組でもおなじみの五箇先生は、 トレードマークの黒シャツとサングラスでご登壇され、 世界的な生物多様性破壊の現状から、社会の脅威となっている外来生物、 ウィルスの話、ご専門のダニ学についてまで、 エネルギッシュなトークを展開されました。
生物多様性の毀損につながる環境破壊には、 大気汚染、水質汚染等の公害だけでなく、 家庭からの生活排水が大きく影響していること、 大きな問題となっている外来種の侵入にはペット輸入の他に 農産物の自由化なども関係しているとのこと、 SARSやHIVなど新興感染症ウィルスや、 マダニが媒介するSFTSウィルスなどの脅威が益々身近に迫っていること また、最近あまり報道されないヒアリ侵入阻止の取組みがぎりぎりの瀬戸際にあることなど、 幅広い話題をユーモアを交えつつわかりやすくご説明いただきました。 いかに人間の欲望と無知が、人類の生存に欠くことができない生物多様性を 壊し続けてきたかを実感する講演でした。
次回第2回は、7月31日(水)18:30~20:00 「自然への扉を開く、アクアマリンふくしま」と題して ふくしま海洋科学館アクアマリンふくしまの古川健氏にご講演をいただきます。
お申込みはこちら→市民のための環境公開講座申込み
※五箇公一先生によるフィールドワークショップ(特別講座)を開催予定しています。 日時:8月24日(土)10:00~12:00 場所:都内公園を予定 近日当財団ホームページで詳細をご案内します。→損保ジャパン日本興亜環境財団HP