皆さん、こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。 12月4日、新宿において、第9回「市民のための環境公開講座」を開講しました。
今年度最終回となる今回は、 「市民工房=ファブラボから始める解決モデル~専門家にならないススメ~」と題し 鹿児島でエネルギー自給自足の生活をしている ヒッピーのテンダーさん(小崎悠太さん)にご講演いただきました。
テンダーさんは23歳の時に原発問題について考えるため 青森県六ケ所村に一年間滞在したのをきっかけに、 知恵と技術を求めて米国ネイティブアメリカンのトラッカーズ(猟師)スクールで学んだり、 各地を放浪されたそうです。
現在は電気・水道・ガス契約なしで鹿児島の山中で生活をされていますが、 決して原始的な暮らしではなく、太陽光発電で電気で作ったり、 ファブラボを開設して3Dプリンターを使って工作機械をこしらえるなど、 環境負荷をかけなくても可能な「現代的」な生活の一端をご紹介いただきました。
また、メディア情報の受け売りでなく、 自分で経験して自分の頭で考えることの大切さを力説されるなど、 我々の生き方を考え直すヒントを提供していただいたと思います。
今回をもちまして今年度の市民のための環境公開講座は終了となります。 一年間ありがとうございました。 来年も、「認識から行動へ」つながるような学びの機会を提供してまいりたいと思います。 お楽しみに!
みなさん こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。
市民のための環境公開講座(パート2)では、 3回に分けて「消費とごみの問題から環境を考える」をテーマにお送りしてきました。 パート2の最後となる9月25日は、早稲田大学教授で、 NPO法人エコプラス代表理事の高野孝子さんに、 「石貨の島から見える日本と世界のごみ問題」をテーマにご講演をいただきました。
ミクロネシア連邦の自然豊かな小島ヤップ島は、 かつて石のお金(石貨)が流通した島として有名。 冒険家としても著名な高野さんは、1992年以降ヤップ島において、 日本の若者が現地の生活を体験する「ヤップ島プログラム」を実施したり、 現地の若者を日本に招待する交換留学を実施しています。 美しい海と珊瑚礁に囲まれた南の島も、近年は現代文明の”恩恵”の影で、 プラスティック等の廃棄物が問題化し、埋め立て処分場が不足したり、 近隣の河川が汚染されるなど深刻な問題が広がっている様子が紹介されました。 紹介された、大量のプラスティックを飲み込んで死んだ海鳥の映像は とてもショッキングでしたが、プラスティックごみ問題の深刻さ・重大性が実感できました。 かつてヤップ島プログラムで来日し、日本のごみ埋め立て処理の問題を学んだ ヤップ島の女子高生が、10年後に環境行政の担当官となってプラスチックレジ袋の 禁止に取り組んだお話しには素直に感動を覚えました。 自分に何ができるか考えさせられる内容でした。
講演の概要は近日中にHPに公開予定ですので少々お待ちください。
次回は、パート3「私たちの暮らしをシフトする」をテーマに、3回シリーズをお送りします。 パート3の第1回目は、11月6日(火) 18:30~ 「SDGsについて『知る』ことで、新しい暮らしをデザインする」と題して 東京都立武蔵高校生物科教員の山藤旅聞氏にご講演いただきます。
お楽しみに!
★ご講演の後、高野さんにメッセージをいただきました。 「Follow your dreams 」