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2021
11,24
13:49
【CSOラーニング制度】2021年度11月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]

こんにちは!

関東地区チューターの古田崚馬です。

皆さんの近所は魅力的だと言えるでしょうか。私は郊外の丘の上に住んでおり、その丘の崖には
緑地が残され、小さな渓流が流れています。このような小さな自然はとても魅力的です。
一見すると無個性な住宅街でも、よく見てみると思わぬ発見があるかもしれません。

さて、2021年11月9日(火)に、関東地区第5回定例会がオンラインで開催されました。
今回の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行います。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、5分間発表します。
もう一つは、関心テーマごとのディスカッションです。グループのメンバーを固定し、数名で
関心分野について話し合います。

これまでに比べ、より一層ラーニング生一人ひとりの個性が光った定例会でした。


【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(60分間)

この発表会の一番の目的はアウトプットの機会をつくることです。自分の団体での活動から、
最も印象に残っているものを1つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、
気づき、そして活動の喜び等を共有します。
定例会3回分で、CSOの団体毎に全員、発表の機会があります。
今回は以下の6つの派遣団体からのプレゼンがありました。各々の要旨をまとめます。


①環境文明21 [政治家アンケートに学ぶ]

政治家に環境倫理と政策に関するアンケートを取り集計した。
回答率は46%と低く地域や政党毎に差がある。なぜ政治家は環境倫理を持つ必要があるかという
問いを立てられた。結果を広める上で仲間作りは重要だと感じた。

②オイスカ [ミャンマー募金の広報活動]

Instagramのアカウントを作り、情報を発信しミャンマー募金を呼びかけた。
9月の1ヶ月間でフォロワー600人を達成し、数名の方から支援を頂けた。
ミャンマーの人に勇気を与えられた。思いを行動に移さない限り何も始まらない。

 

③CIジャパン [環境負荷の計算]

2050年カーボンニュートラルに向け、派遣先CSOの活動における環境負荷を計算した。
数字を算出するのは大変だったが、数字を出すからこそ目標達成の難しさが分かり、皆で考える
一歩となり具体的な対策への議論が出来る。

 

④自然環境復元協会 [レンジャーズプロジェクト自主説明会実施]

環境保全活動リーダーを募るため自ら遠隔説明会を企画。
インタビュー動画の活用等、現場の雰囲気を伝える工夫をした。
これからの課題は、作業の写真や映像等の視覚的情報を充実させることと、想定問答集を作ること。

⑤樹木・環境ネットワーク協会 [八ヶ岳で木道整備]

長野県八ヶ岳で、人の踏圧から苔の森を守るため3日間にかけて「木道」を整備した。
森は整備されることで保たれることを知ることが出来た。
多くの人との共同作業により木道が完成したときには大きな感動を味わった。

⑥高木仁三郎市民科学基金 [オンラインイベントの運営]

社会課題に対して、科学的根拠に基づいた市民科学の多様なアプローチがあることや、
助成先団体が課題解決後の社会を見据えた活動をしていることが分かった。
科学者として、研究との向き合い方を見直す機会となった。

各発表後は、様々な感想や質問が出ました。例えば、「短い期間でフォロワーを増やす方法を
知りたい」、「SNS強化の面では、現場の雰囲気を分かりやすくするという点を見習いたい」
という意見です。チャット機能も使う事で、気軽に考えを述べられました。 

発表を聞くことで、同期のメンバーがどういう活動を、どのような姿勢で取り組んでいるのかが
よく分かったと思います。
5分間のプレゼンの内容や構成は6団体でそれぞれ異なり、個性が出ていました。
特に、この制度に参加する理由、将来に生かしたい事などの個人的な背景を絡めた発表が印象に
残っています。残りの団体の発表も楽しみです。

 

【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間)

残り3ヶ月で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。
「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。

・気候変動

・生物多様性

・エネルギー問題

・ごみ問題

・エシカル消費



第1回目の今回は選んだ関心分野についてメンバーと共有しました。
なぜそのテーマに関心があり、どのような問題意識を抱いているのか、という内容です。
自分の大学での専門分野に関わりのある人もない人も、フラットに議論が出来る良い機会だと思います。
私のいるグループでは、問題意識を持っている事柄が各自で異なり、視野が広がったのではないでしょうか。
他のグループは見えないのでどんな話し合いをしたのか気になります。最終発表が楽しみです。

第2回では問題解決に向けた取り組み方法を議論し、最終回では「私たちが取り組むこと」を発表します。

今回の定例会を受けて、やはりラーニング生は個性的であり、もっともっと交流してほしいと思いました。
プレゼンを聞いていると、これまでの定例会では見えなかった「活動のやりがいや喜び」が伝わってきました。
さらに、そのプレゼンに対して多くの質問がチャットに書き込まれ、まだまだ話し足りないのではないか、
と感じました。一人1回ずつ必ず発表する機会があります。この機会を存分に生かしてほしいです。残りの発表も楽しみです!

関東地区チューター
古田 崚馬

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2021
10,29
13:24
【CSOラーニング制度】2021年度10月・関西・愛知・宮城地区合同定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは、関西地区チューターの武井七海です。

ぐっと寒くなりましたが、皆様お変わりありませんか?
10月21日(木)に関西、愛知、宮城の3地区合同の第4回定例会が開催されました。
内容は以下の2本立て+αでした!

・インドネシア交流会・事前勉強会についての意見交換
・CSOラーニング前半を終えての振り返り
(・任意参加の懇親会)

今回は進行役と発表者の決め方がユニークでした。

進行役:誕生日が今日(10/21)から近い人
発表者:誕生日が今日から遠い人

この決め方、参加者の誕生日を自然に聞けるので良いですね!
私もワークショップやる時には使ってみようと思います。
【インドネシア交流会・事前勉強会についての意見交換】

9月に開催されたインドネシア交流会の前に、日本人参加者に向けてインドネシアの環境問題を
理解するための事前勉強会が開かれていました。
その勉強会に参加した(または録画動画を事前に見た)上で、今回の定例会に参加することに
なっていました。
しっかり勉強会の内容を理解したり、自分で内容について考えたりしていたので、議論がとっても
面白かったです!
 

私が参加したグループでは、インドネシアのプランテーションとごみ問題について興味を
持った方が多かったです。
プランテーションについては、「植物油=環境に良い」という考えではなく、その植物は
どのように生産されているのか?などの背景を知った上で、考えて消費できると良いという
意見がありました。
ごみ問題については、国によってゴミ問題が発生する原因が違うので、国によって解決の切り口を
変えたほうがいいという意見がでました。
そして、日本がインドネシアにゴミを輸出していた経緯を踏まえて、そもそも日本のゴミの量を
減らす必要があるという意見があがりました。
これらの問題を改善するためには教育と政治が重要で、私達一人ひとりが取れるアクションとして、
選挙に行くのは大切だという結論になりました。


現役のラーニング生は、大学での学びを踏まえたり、受け入れ先での経験を踏まえたりした上での
意見が多かったことに驚きました。それぞれの派遣先での活動が深まっているのも垣間見ることが
できて嬉しかったです!
グループワークの後には、全体でそれぞれのグループの議論の内容が共有されました。
同じ内容についての議論にもかかわらず、グループによって色んな話に発展されていて、
こちらも聞いていて面白かったです。
 

【CSOラーニング前半を終えての振り返り】

前半と同じメンバーで各派遣先での活動について簡単な振り返りをしました。
こちらも前の議論と同様に各グループでの話し合いの後、全体に対して話し合いの内容が
共有されました。
  


環境問題や受け入れ先についての情報のインプットに関しては、目標通りできている方が
多かったです。受け入れ先での活動が大学での学びに影響を与えたり、その逆もあったり、
CSOラーニング制度と大学での学びがよい相乗効果を持っていると感じました!

また、インプットだけで終わってしまい、これまでのインプットをこれからの活動にどうやって
活かしていくのかを課題に感じている人も多いように感じました。これは、私も昨年感じたことでした。
私の場合は、SNSでの発信や企画づくり等やらせてもらえる機会に恵まれて本当に幸せだった
と思います。
対外的な発信以外にも、受け入れ先の方に自分の意見を伝えるのも立派なアウトプットだと思うので、
自分にとってやりやすい所から是非挑戦して欲しいです!応援しています♪


【全地区合同の懇親会】

定例会後には関西、愛知、宮城の3地区だけでなく関東地区の方々も交えて懇親会が開かれました!
最初は地区ごとに、次にランダムに小グループに分かれてざっくばらんに話し合いました。
ここでの内容は詳しくは書けませんが、とても楽しかったです!!

関西地区チューター
武井七海

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2021
10,28
13:18
【CSOラーニング制度】2021年度10月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
関東地区チューターの古田です。

2021年10月15日(金)に、関東地区第4回定例会がオンラインで開催されました。
今回も2部構成であり、どちらも約4人ずつで少人数での話し合いです。

【第1部】インドネシア交流会・事前勉強会に関する意見交換(40分間)

先月に開催されたインドネシア交流会の、事前勉強会について自由に意見交換をしました。
この交流会に参加していない方もいるので、ラーニング生には前もって勉強会の録画映像を
見てもらいました。
グループに分かれる前に、話し合うテーマの例として「インドネシアの環境問題に日本が
貢献できることは?」、「インドネシアの取り組みから学ぶことは?」、「インドネシアとの
交流アイデア」が挙げられましたが、それらに限らず様々な観点から意見が出ました。
出された意見や提案をいくつかご紹介します。
 

[森林問題]
・パーム油は、アブラヤシのプランテーションを切り拓いて作られるが、森林減少だけでなく
 生物多様性の減少など複合的な悪影響をもたらす。

[ごみ問題]
・インドネシアは日本と異なり、焼却炉がない等、都市基盤が整っていないことが問題だと知った。
・インドネシアでは漁ったごみを売って生活している人(スカベンジャー)がいる。
 ごみが散乱している状況は問題だが、もしゴミが片付いたとしたら、スカベンジャーらの生活は
 どうなるのか。彼らの人権も尊重しなければならない。

[エネルギー]
・日本はインドネシアの火力発電施設の整備に支援しようとしている。脱炭素の潮流の中、
 先進国が歩んできた道を途上国も歩むことになっていいのか。技術革新や発展後にお金を
 返す仕組みが必要だ。

[環境意識]
・日本もインドネシアも若年層よりも上の世代の意識をどう変えるかが重要。
・環境意識の形成段階が日本とインドネシアで違う。インドネシアは意識が形成されつつある。
 日本は多くの人が知っている。しかし日本でも実際に行動に移せている人は少ないように思う。
・節電をするなど小さな行動を起こすことだけではなく、発電方法等のシステムを変えることが必要。
 個人の意識レベルでもシステム全体で考えるべきだ。

[その他]
・プレゼンで画像を使用していてインパクトがあった。発信する立場として参考にしたい。
・一個人として何ができるか。私たちは、まず「CSOラーニング制度で活動していること」を
 周りの人に言って知ってもらうことが出来る。皆さん言っていますか??
・インドネシアでは観光産業の環境への影響が深刻。さらに環境悪化も観光に影響。
 経済と環境の両立の難しさを痛感。



このように様々な切り口から意見が出て興味深かったです。
他国の現状を知ることができただけではなく、その現状から学ぶことや、比較することで
分かることがあったと思います。


【第2部】CSOラーニング前半を終えての振り返り(40分間)

ラーニング制度は9月で半分のプログラムが終了したので、中間での振り返りを行いました。
話し合う内容は、これまでに達成できたこと・取り組みが不十分だったこと・これからの課題・
悩みです。



話し合いで出た主な意見は次の通りです。

[達成できたこと]
・学んで発信することで自分の団体の取り組む事柄について知識を深められた。
・定例会や合宿で同期の人や先輩と話すことができた。
・自分が何をすれば良いか考える力がついた。

[取り組みが不十分だったこと]
・派遣先から与えられることだけをやっていて受け身だった。
・学業との兼ね合いで十分に時間が取れていなかった。

[これからの課題や悩み]
・作業のスキルを高める。
・コロナでイベントが中止になった影響で仕事量が少なく活動時間が足りない。
・別の仕事もやってみたい。
・定例会で話す機会はあるものの、普段周りの人が何をやっているか分かりづらい。
 SNSの活用などで、他人の活動の見える仕組みを作るのはどうか。
 
この話し合いで、一旦これまでの取り組みを振り返ると同時に、悩みを共有できたのでは
ないでしょうか。
この中で私が特に気になったのは「周りの人の活動が見えるようになればよいのに」という意見です。
例えば調査などの事務的な作業は、一人で黙々と行えばそれまでですが、それをSNSで発信して
ラーニング生が共有すると全体としての学びにつながります。
この意見について、いまチューター4人で話し合っています。
 
今回の定例会を通して、意見交換の面白さを改めて実感しました。
私はインドネシアの事情について知っているつもりになっていましたが、自分の気づかない
観点から鋭い意見が多く出ました。
例えば、ゴミを漁って暮らす人の人権を考慮すべきだという視点は重要だと思いました。
他にも、SNSの活用について新しい意見も出ました。同じように意見交換の大切さを感じられた
方も居ると思います。
普段の派遣先の仕事でも、行き詰まったらぜひ積極的に同期のメンバーらに相談してみましょう。

関東地区チューター
古田 崚馬

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2021
10,12
11:52
2021年度日本・インドネシアラーニング生交流会を実施しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]

こんにちは。2021年度CSOラーニング生(派遣先:日本環境教育フォーラム(JEEF)の
小林海瑠です。

SOMPO環境財団では、日本のCSOラーニングだけでなく、インドネシアにおいても現地の
学生対象にNGOラーニング・インターンシップ・プログラムを実施しています。

9月21日(火)には、日本とインドネシアのラーニング生とでオンライン交流会を
開催しました。両国から15名程度の学生が参加し、とても有意義な交流会となりました。



 

はじめに、日本とインドネシアの学生からそれぞれ自己紹介しました。
交流会中は基本的にJEEFインドネシア事務所長の矢田さん、JEEFインターンの春木さんが
日本語⇔インドネシア語で通訳してくださいましたが、自己紹介の時間は全員英語で話しました。
細かい内容を伝えるにはどうしても通訳が必要になりますが、お互いで楽しめるコミュニケーション
のためには、やはり共通の言語で話すことが大事になります。
私も、外国語習得の重要性をまた痛感しました。 

 

 




その次に、日本側、インドネシア側の学生1名ずつからそれぞれのインターンの活動内容に
ついてのプレゼンがありました。


 

インドネシアからは、ArrizkyさんからBorneo Orangutan Survival Foundationでのインターン
活動についての発表がありました。
BOS Foundationは、インドネシアでオランウータンの保護・保全を中心に活動している組織です。
その中でArrizkyさんはコミュニケーション部門に所属し、オランウータンのことや団体の
活動について一般の人々に伝える活動をしています。
具体的には、SNSによる発信やZoomによるウェビナーの開催、グッズの販売サイトのデザイン
などに取り組まれていたとのことでした。
このような活動を通じて、プレゼンのスキルなどを磨くことができたようで、当日のプレゼンや
スライドもとても洗練されたものでした。

 

続いて、みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)ラーニング生の天内さんから
発表がありました。



環境についての情報発信を行なっているMELONが、天内さんの興味分野である
SDGsやデザインなどにリンクすると考え、MELONでのインターンを始めたとのことでした。

MELONは1992年の地球サミットを契機に発足した団体で、さまざまなステークホルダーから
構成される環境NGOです。MELONは複数の部会に分かれて活動しており、天内さんはその中の
「ストップ温暖化センターみやぎ」で活動しています。
例えば、「うちエコ診断」という取り組みでは、家庭でのエネルギー使用についての分析を
行い、省エネに向けたプランについてのレポートを作成するといった活動があります。

 


天内さんは、MELONでブログ執筆、イベント運営、教育プログラムへの参加などの活動をされており、
持続可能な方法で重要なメッセージを伝えることを目標にしているとのことでした。

プレゼンの後には意見交換会のパートに入りました。特にテーマは設けず、各自が自由に
質問をして答えるパートでした。
なかなか質問が出ないのではと少し心配していましたがそんなことは全くなく、さまざまな
質問が飛び交い、時間内で答えきれないほど賑やかな交流会となりました。

 


質問の内容は各自のインターンの活動内容のほかに、環境分野に興味を持った理由、大学に
おける気候変動への取り組み、各国に必要な政策など様々な意見が出ました。

一部を紹介すると、

Q:日本では気候変動に対する関心が高く、自分も啓発に取り組んでいるが、インドネシアでは
どうか?(日本→インドネシア)

A:気候変動対応のボランティア活動を行うものも多いが、一般に気候変動問題への関心は
あまり高くない。今後水害の増加などどのような影響が出るか更なる啓発が必要。

Q:プラスティックゴミの削減とマイボトルの普及のため、大学に掛け合って給水ステーション
を設置してもらった。日本の大学ではどうか?(インドネシア→日本)

A:そこまでの活動はできていない。今後頑張りたい。

Q:ジャカルタからカリマンタン島へ首都移転が計画され、カリマンタン島の野生動物に
深刻な影響が懸念されると聞くが、どう思うか?(日本→インドネシア)

A:首都移転といってもジャカルタをそのまま移転するわけではなく、政府の機能を移転するのみ。
ジャカルタの深刻な交通渋滞や大気・水質汚染を考えるとよい政策だと思う。

また、インドネシアの学生から、「子どもへのエンパワーメントというとインドネシアでは
ストリートチルドレンの保護活動が思い浮かぶが日本でも同じか?」など、日本に住む我々とは
全く異なったバックグランドの質問が出ました。
単なる交流ではなく、そのような両国の課題のギャップやバックグラウンドなどについても
学ぶことができた交流会でした。

こうしてできた縁を、ぜひ今後も活用していきたいとと思います。

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2021
09,21
14:11
【CSOラーニング制度】2021年度9月・関西・愛知・宮城地区合同定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
初めまして!
宮城地区チューターの平澤拓海です。

だんだんと恒例になりつつある定例会ですが、今月も9月16日(木)に関西、愛知、宮城の
3地区合同の第3回が開催されました。
9月の上旬には、全国合宿も開催され、だんだんとラーニング生の顔つきが柔らかくなってきた
印象があります。
今回の内容は以下のとおりでした。
①CSO講演 アサザ基金・飯島様
②ラーニング生交流パート
① CSO講演 アサザ基金・飯島様
ラーニング生活動用のフィールドである「かっぱん田」を管理していただいているアサザ基金
の飯島様から谷津田を通じた活動の意義やラーニング生との連携に
ついて講演いただきました。
簡単に内容をまとめます。
現在、長引くコロナ渦で疲弊している方も多いでしょう。コロナウイルスは現在の社会のあり方、
すなわち選択と集中、合理化、密集型の社会に大きな問いを投げかけています。



その中で環境や里山などこれまで置いてきぼりにしてきた価値が少しずつではありますが再認識
されつつあります。その取り組みの一つがアサザプロジェクトであり、かっぱん田です。
かっぱん田は、茨城県、牛久沼の水源地である『遠山の谷津田』と呼ばれる谷の先端にあります。
周囲の森林からのわき水が湧き出し、サワガニやホタルなど貴重な生物も住む自然豊かな場所
ですが、高齢化などに伴い耕作放棄地が増えていました。



その中で、我々の先輩であるアサザ基金のインターン生を中心として、地元の中学生、市民など
多くの人を巻き込みながら里山の再生に臨みました。
どうやったら、荒地を里山として自然に働きかけることができるかを中学生とともに考え、作業
する中で、取れたお米でせんべいを作るなど地元の経済に働きかけるような動きも出ていたそうです。



結果10年ほど経った今、里山はかなり再生されてきているようで、鷹やカエルなど多くの
生き物が戻りつつあるようです。
非常に興味深いお話で私自身もいくつか考えることがあったので、感想を以下に述べられれば
と思います。

・価値のリデザイン
今世の中全体がこれまでの価値を見直している段階にきているのは間違いないと思います。
それは世界全体の脱炭素社会の推進や、SDGsの認知度からしても明らかにこれまでの
経済だけを合理化した社会の見直しが迫られています。
その中で里山は、人々特に日本人が見直していく大切な価値観が備わっているように思います。
我々は自然から多くのものを享受しています。水や食物、酸素や土壌の循環、一つ一つが
欠かせず私たちの生活を支えています。
しかし、都会中心型の社会だとそういった自然の恩恵を受けていることをついつい忘れがちに
なってしまいます。
そんな中で里山に入って、実際に自分の手で自然に働きかえること、生命の恩恵を受けながら、
手入れをすることで恩返しをすること。これは日本人が古くから大切にしてきた共生の
価値観に他ならないと思います。
また、管理ではなくて働きかけをするという言葉も印象的でした。
ルールを設けて、二酸化炭素を排出しない、プラスチックを使わないということもやはり
必要ですが、その中にあまり持続可能な社会としてのビジョンが見出せません。
私自身、環境問題の解決という言葉を多用してきましたが若干の違和感がありました。
多分それは人々の自然を大切にしていく、働きかけていくという意識の先に持続可能な社会を
作る必要があるということなのでしょう。この意識がひいては国際社会の中で日本が働きかける
ことのできる価値にもつながってくると思います。

・ネットワークの拡大
かっぱん田の取り組みは非常に先進的であり、参考になる部分は多いですがこれ一つでは
なかなか社会全体として持続可能な形には近づいていきません。
そこで、ネットワークの拡大ということが必要になり、飯島様もそのような課題について言及
されていました。
やはりそういった時に思いつくのがラーニング生の存在です。
全国各地で活動するラーニング生がかっぱん田のような取り組みを知り、自分たちの場所で
そのような活動を広げていくことで里山の保全が社会全体に広がっていくのかもしれません。
ただ、学生だけでもどのように行動したらいいのか、何から始めればいいのかがわかりづらい
と思うので、そのような時のためにNPOやSOMPO環境財団、チューターもしくは行政のような
組織が後押しできるような形があれば好ましいと感じました。

耕作放棄地や若者の農業離れが叫ばれて久しいですが、少しずつではありますが農業や
里山の価値も見直されつつあるように思います。経済や環境との両立など課題も多いですが、
変化の波に私自身も乗れればと思います。

②ラーニング生交流パート
今回はテーマは特に定めず、1グループ五人程度で最近の悩みや今回の講演の感想など
自由に交流しました。
今年もコロナウイルスの影響で顔を合わせて話すということができないため、こうした交流の
機会は貴重なものだったと思います。



私のグループでは、里山の働きかけについて自由な形で議論し、どうすれば社会全体に広げて
いくことができるか、私たちが近場で参画するにはどうすればいいか、どういうものが里山と
呼べるのかなど、なかなか興味深いテーマで話すことができました。



他のグループでは、自分たちのCSOについての紹介だったり、地元トークなどで交流が進んだ
ということで中身のある交流になったのではないでしょうか?

季節の変わり目でもあり、CSOも後半戦に入ってきていますが、それぞれのフィールドで
積極的に活動を進めていただきたいですし、私もそれをサポートできればと思います。

宮城地区チューター
平澤拓海

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