SOMPO環境財団ブログ
公益財団法人SOMPO環境財団の公式ブログです。 財団の活動について発信いたします。


プロフィール

HN:
SOMPO環境財団
性別:
非公開

カテゴリー

未選択(0)
CSOラーニング制度(153)
市民のための環境公開講座(74)
学術研究助成(3)
環境保全プロジェクト助成(3)
その他(4)
インドネシアラーニング(2)

最新記事

2025年度CSOラーニング制度夏期合宿を開催しました
(09/01)
2025年度市民のための環境公開講座【特別講座】
(09/01)
2025年度市民のための環境公開講座第3回
(08/05)
2025年度市民のための環境公開講座第2回
(07/28)
2025年度市民のための環境公開講座第1回
(07/11)

RSS

RSS 0.91
RSS 1.0
RSS 2.0

リンク

管理画面
新しい記事を書く

P R

2021
12,22
14:25
【CSOラーニング制度】2021年度12月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
関東地区チューターの古田崚馬です。

もう12月ですね。皆さんはどんな一年だったでしょうか。今年の漢字は「金」だそうです。
個人的には「応」です。社会的な環境や地球環境はどんどん変化しています。
その変化を和らげることだけではなく、変化に合わせ、しなやかに変わることも必要だと
感じた一年間でした。

さて、2021年12月13日(月)に、関東地区第6回定例会がオンラインで開催されました。
11月の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行っています。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、
5分間発表します。
もう一つは、関心テーマごとの話し合いです。班員を固定し、継続して関心分野について
話し合います。

【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(70分間)

自分の団体での活動一つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、
気づき、そして活動の喜び等を共有します。12月は以下の6つの派遣団体からのプレゼンが
ありました。それぞれの要旨と、発表に対する感想や質問をまとめます。

①オーシャンファミリー[自然が先生である]
神奈川県の葉山で環境教育をしている。海は楽しさ、怖さ、自然への畏敬等を教えてくれる。
自然が先生であり、何よりも体験が大切。体験が子供達の一生の糧となり保全意識を育む。
多くの人と出会えたことが良かった。
 
(感想・質問)
・人が教えるのではなく自然から教わる精神が共感できた!
・オーシャンファミリーで環境教育を受けた子どもたちは、時間を経て自然や環境に対する
 考え方がどのように形成されていくのか?

②CDP−Worldwide−Japan [現状の分析を踏まえた行動が大切]
企業や自治体における環境配慮の貢献度をアンケート調査・可視化し、結果を踏まえて
活動案を提案した。現状の分析と、その分析を踏まえて次の行動に移すことが重要だ。
シンポジウムに出席しCDPの影響力を実感した。
 
(感想・質問)
・調査対象が異なるとアプローチも異なるのか興味がある。
・指標化することは、様々な人が物事を判断・比較する際に有効な手段だと思う。

③JUON NETWORK [森林ボランティア活動を通して]
森林ボランティア養成講座では、現地で様々な背景をもつ人と接し自分の視野が広がった。
自然を身近に感じ、これは都市と田舎の架け橋だと実感。
また、コロナ禍で中止になった森林活動をオンラインで開催。クイズやデジタルフォトブックを
用いる工夫をした。一つのプログラムを作り上げる達成感があった一方、成果が数値として
見えず、参加者にとって意義があったのか疑問。やったことに満足せず成果を求めることを
意識したい。
 
(感想・質問)
・自分たちの活動も、今はオンラインだが実際に対面で行うと面白そう。デジタルフォトブックは
 ぜひ取り入れたい!

④新宿環境活動ネット [子どもたちの興味関心が大切だ]
小学校への出前授業で、講師の話を聞かずに「柿」に夢中になっている子がいた。しかし、
大人がその興味を無視して別の教育プログラムを強いることに疑問。学校の先生は忙しいので
地域に根差すNPO等主体で子供達の興味関心を育むワークショップをつくりたい。
 
(感想・質問)
・市民社会組織の企画力が試されている。先生でも友達でもないNPOという「ナナメ」の
 関係という表現が気に入った。
・子供向けの環境教育では、データや根拠を示せば納得してもらえるわけではない。
 どういう工夫を凝らしていたか?

⑤日本環境協会 [エコプロ2021での経験]
エコプロ(※)に出展し、若者の目線から新鮮な展示案を考えた。他団体の展示からは、
今後に生かせそうな子ども向けの環境レクリーションを学んだ。
環境に対して知識のない人でも、話をすれば興味を持ってくれると感じた。
※エコプロ…企業やNPO等様々な団体が出展する、一般向けの環境配慮製品・サービス・
 技術の展示会のこと。多くの児童、学生が社会科見学に訪れる。
 
(感想・質問)
・動画の字幕作成や展示、アテレコなど様々な情報発信スキルを磨かれていてかっこいい!
・自らが発信する立場になると、おのずと自分に足りない部分も見えてくると思う。
 様々な人と接する中で、自分の中のどのような部分の知識が足りないと感じたか?

⑥森づくりフォーラム [水脈づくりのレクチャー]
防災×森づくりというテーマでの講義イベントで、運営補助をしつつ参加者の方と共に学んだ。
水脈を作ることで微生物が活発に働き、水や空気が通る土壌になる。見えない所でも自然が
生きていると実感。自主的に動けなかったのが反省点。
 
(感想・質問)
・教え合い、学び合いの中で交流が生まれるのはいいこと。
・イベントには様々な方が来られていたと思う。その人ごとに接し方を変えるなど、
 参加者の方と交流される際、どのようなことに気を付けていたか?

今回も11月と同様に皆さんが体験されたことが良く伝わる個性的なプレゼンでした。
聞き手からの感想や質問はチャットにも書き込まれました。それらは後日まとめて返信される
予定です。

財団専務理事の西脇さんは、発表後に次のような感想を述べられました。
「私たち財団は皆さんが環境問題に携わるためのきっかけ作りをしているに過ぎない。
そこから先、皆さんがどう他の人に伝えていくかが重要。経験したことをこのように5分間で
伝えることはそのための機会の一つ。伝えることで自分のものになっていく。」
私も、この制度の中だけで、自分の中だけで完結せずに、周囲に影響を与える事でこの制度の
本当の意義があるのだと思います。

【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間)

12月から1月の3ヶ月間で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。
「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。

[気候変動・生物多様性・ごみ問題・エネルギー問題・エシカル消費・食糧問題]

今回は前回共有した問題点を踏まえ、問題解決に向けた取り組み方法を議論する回です。
私の班は生物多様性について話し合っています。グループのメンバーでそれぞれ興味のある
問題が異なり、各々について話しました。時間は25分間と短めだったので、今回は前回の
問題を振り返り、考える問題の大枠を捉えることに止まりました。これからの話し合いの
発展に期待したいです。
もちろん最終発表に向けて結論を出すことは大切です。しかし、それ以上に皆で意見交換を
する機会があることが重要です。定例会の時間だけでは十分に話し合いをすることは出来ないと
思うので、各グループで集まって交流してみましょう。
 
定例会は残り1回となりました。11月から始まった活動紹介のプレゼンは、皆にとって
とても有意義な時間だと感じます。発表者は自身の活動を整理することで、日々の気づきや
学び、反省点を明らかに出来ます。聞き手は同期の学生のものの見方を知ることができ、
視野を広げることが出来ます。この制度は、環境系CSOへの長期インターン制度です。
しかし、それは表面上の説明です。一人ひとりが主体的に何かを得るための制度だと思います。
既に環境分野や市民社会組織という言葉の枠を越えた自分なりの経験をしている人もいるのでは
ないでしょうか。残り少ないですが悔いのないように活動しましょう!
 
関東地区チューター
古田 崚馬

拍手


コメント[1] 
2021
12,01
18:04
【CSOラーニング制度】2021年度11月 関西・愛知・宮城地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
愛知地区チューターの岸拓実です。
11月18日に関西、愛知、宮城3地区合同の定例会が開催されました。
今回の定例会から1月まで以下の2部構成になります。

1.CSOラーニング制度で印象に残った活動について派遣先ごとの発表
2.関心テーマについてのディスカッション

1.CSOラーニング制度での活動についての発表
今回は以下の5団体が発表してくれました。簡単に発表内容も紹介します。

①大阪自然環境保全協会
生物多様性や農・農空間に関する大きなイベントで司会を務めたことが貴重な体験であり、
とても緊張したそうですが、たくさんのことを学んだそうです。
生物多様性や自然環境の保護・保全活動を普及していく上での課題が見え、情報共有や
意見交換にとどまらず、よりアクティブに参加できる取り組みを考えていきたい、という
感想を述べてくれました。

②こども環境活動支援協会(LEAF)
以下の画像に示したような農地実習と講義形式のイベントで、子どもたちが生産活動を体験し、
穂から落ちたお米一粒ずつをもったいないと拾い、その一粒が食事の時に茶碗に残すものと
同じであることに気づいたことがあったそうです。
その様子からイベントの意義を感じたと話してくれました。
今後はプレゼンやパネル展示を行う機会があるため、そこで学びをまとめ、活動の集大成と
したいそうです。
また、ブログ発信もしてくれているのでチェックしてみてください!
(http://leafnouti.blogspot.com/)

③びわこ豊穣の郷
生き物観察教室という、自分たちで採集した生き物を標本にし、スケッチするという幼児から
小学生向けのイベントが印象に残ったそうです。参加者の学年を超えた交流により、環境意識を
高めることができたようです。
環境教育活動として、生き物に興味がある・生き物が好きという気持ちを入口に、それを
取り巻く環境問題を知ることが大切であると学んでもらえました。

④アジア保健研修所
先日行われた、日本とバングラデシュにいる日本語学校の先生及び地図の専門家とを
リアルタイムで繋ぎ、現地の暮らしなどについてお話を伺うイベントについて発表して
くれました。CSOの職員の方と一緒に企画、広報、司会を行い、以下のような学びを
得たようです。
貧しい地域でも家族とのつながりで幸せを感じることがあるという話が印象的でした。

⑤みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
日本キリバス協会のケンタロ・オノさんによるキリバス環境出前講和について発表して
くれました。
講話からの学びとして、日本だけでなく世界で起きている変化に関心を持ち、グローバルな
視点で物事を考えること、学んだことを発信して語り継いでいくこと、相手に合わせた内容・
話し方の工夫をすることが重要であると考えてくれました。

各団体それぞれの学びがあり、良い経験となっていることが分かりました。
発表者以外のラーニング生も積極的に質問をしている姿が印象的でした。
お互い良い刺激となったと思います。残りの発表も楽しみです。


2.関心テーマについてのディスカッション
設定テーマは以下の通りです。

・気候変動 ・生物多様性 ・エネルギー問題
・ゴミ問題 ・食糧問題  ・エシカル消費

人数の関係から、気候変動とエネルギー問題、生物多様性とエシカル消費が同じグループで
議論をしました。テーマを選んだ理由やどのような問題意識を持っているかということを
各グループで共有しました。

私は食糧問題のグループに参加しましたが、食品ロスや食料自給率、農業補助金についてなど、
様々な問題についての意見が出ていました。同じ問題に関することでも、自分の持っていない
視点からの意見を得られ、とても参考になりました。

来月は問題解決に向けた取り組み方法を議論します。1月には発表の場もあるので、
他のグループの内容も楽しみにしています!

最近とても寒くなってきたので、皆様風邪をひかないようにお気を付けください。

愛知地区チューター
岸拓実

拍手


コメント[0] 
2021
11,24
13:49
【CSOラーニング制度】2021年度11月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]

こんにちは!

関東地区チューターの古田崚馬です。

皆さんの近所は魅力的だと言えるでしょうか。私は郊外の丘の上に住んでおり、その丘の崖には
緑地が残され、小さな渓流が流れています。このような小さな自然はとても魅力的です。
一見すると無個性な住宅街でも、よく見てみると思わぬ発見があるかもしれません。

さて、2021年11月9日(火)に、関東地区第5回定例会がオンラインで開催されました。
今回の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行います。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、5分間発表します。
もう一つは、関心テーマごとのディスカッションです。グループのメンバーを固定し、数名で
関心分野について話し合います。

これまでに比べ、より一層ラーニング生一人ひとりの個性が光った定例会でした。


【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(60分間)

この発表会の一番の目的はアウトプットの機会をつくることです。自分の団体での活動から、
最も印象に残っているものを1つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、
気づき、そして活動の喜び等を共有します。
定例会3回分で、CSOの団体毎に全員、発表の機会があります。
今回は以下の6つの派遣団体からのプレゼンがありました。各々の要旨をまとめます。


①環境文明21 [政治家アンケートに学ぶ]

政治家に環境倫理と政策に関するアンケートを取り集計した。
回答率は46%と低く地域や政党毎に差がある。なぜ政治家は環境倫理を持つ必要があるかという
問いを立てられた。結果を広める上で仲間作りは重要だと感じた。

②オイスカ [ミャンマー募金の広報活動]

Instagramのアカウントを作り、情報を発信しミャンマー募金を呼びかけた。
9月の1ヶ月間でフォロワー600人を達成し、数名の方から支援を頂けた。
ミャンマーの人に勇気を与えられた。思いを行動に移さない限り何も始まらない。

 

③CIジャパン [環境負荷の計算]

2050年カーボンニュートラルに向け、派遣先CSOの活動における環境負荷を計算した。
数字を算出するのは大変だったが、数字を出すからこそ目標達成の難しさが分かり、皆で考える
一歩となり具体的な対策への議論が出来る。

 

④自然環境復元協会 [レンジャーズプロジェクト自主説明会実施]

環境保全活動リーダーを募るため自ら遠隔説明会を企画。
インタビュー動画の活用等、現場の雰囲気を伝える工夫をした。
これからの課題は、作業の写真や映像等の視覚的情報を充実させることと、想定問答集を作ること。

⑤樹木・環境ネットワーク協会 [八ヶ岳で木道整備]

長野県八ヶ岳で、人の踏圧から苔の森を守るため3日間にかけて「木道」を整備した。
森は整備されることで保たれることを知ることが出来た。
多くの人との共同作業により木道が完成したときには大きな感動を味わった。

⑥高木仁三郎市民科学基金 [オンラインイベントの運営]

社会課題に対して、科学的根拠に基づいた市民科学の多様なアプローチがあることや、
助成先団体が課題解決後の社会を見据えた活動をしていることが分かった。
科学者として、研究との向き合い方を見直す機会となった。

各発表後は、様々な感想や質問が出ました。例えば、「短い期間でフォロワーを増やす方法を
知りたい」、「SNS強化の面では、現場の雰囲気を分かりやすくするという点を見習いたい」
という意見です。チャット機能も使う事で、気軽に考えを述べられました。 

発表を聞くことで、同期のメンバーがどういう活動を、どのような姿勢で取り組んでいるのかが
よく分かったと思います。
5分間のプレゼンの内容や構成は6団体でそれぞれ異なり、個性が出ていました。
特に、この制度に参加する理由、将来に生かしたい事などの個人的な背景を絡めた発表が印象に
残っています。残りの団体の発表も楽しみです。

 

【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間)

残り3ヶ月で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。
「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。

・気候変動

・生物多様性

・エネルギー問題

・ごみ問題

・エシカル消費



第1回目の今回は選んだ関心分野についてメンバーと共有しました。
なぜそのテーマに関心があり、どのような問題意識を抱いているのか、という内容です。
自分の大学での専門分野に関わりのある人もない人も、フラットに議論が出来る良い機会だと思います。
私のいるグループでは、問題意識を持っている事柄が各自で異なり、視野が広がったのではないでしょうか。
他のグループは見えないのでどんな話し合いをしたのか気になります。最終発表が楽しみです。

第2回では問題解決に向けた取り組み方法を議論し、最終回では「私たちが取り組むこと」を発表します。

今回の定例会を受けて、やはりラーニング生は個性的であり、もっともっと交流してほしいと思いました。
プレゼンを聞いていると、これまでの定例会では見えなかった「活動のやりがいや喜び」が伝わってきました。
さらに、そのプレゼンに対して多くの質問がチャットに書き込まれ、まだまだ話し足りないのではないか、
と感じました。一人1回ずつ必ず発表する機会があります。この機会を存分に生かしてほしいです。残りの発表も楽しみです!

関東地区チューター
古田 崚馬

拍手


コメント[0] 
2021
10,29
13:24
【CSOラーニング制度】2021年度10月・関西・愛知・宮城地区合同定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは、関西地区チューターの武井七海です。

ぐっと寒くなりましたが、皆様お変わりありませんか?
10月21日(木)に関西、愛知、宮城の3地区合同の第4回定例会が開催されました。
内容は以下の2本立て+αでした!

・インドネシア交流会・事前勉強会についての意見交換
・CSOラーニング前半を終えての振り返り
(・任意参加の懇親会)

今回は進行役と発表者の決め方がユニークでした。

進行役:誕生日が今日(10/21)から近い人
発表者:誕生日が今日から遠い人

この決め方、参加者の誕生日を自然に聞けるので良いですね!
私もワークショップやる時には使ってみようと思います。
【インドネシア交流会・事前勉強会についての意見交換】

9月に開催されたインドネシア交流会の前に、日本人参加者に向けてインドネシアの環境問題を
理解するための事前勉強会が開かれていました。
その勉強会に参加した(または録画動画を事前に見た)上で、今回の定例会に参加することに
なっていました。
しっかり勉強会の内容を理解したり、自分で内容について考えたりしていたので、議論がとっても
面白かったです!
 

私が参加したグループでは、インドネシアのプランテーションとごみ問題について興味を
持った方が多かったです。
プランテーションについては、「植物油=環境に良い」という考えではなく、その植物は
どのように生産されているのか?などの背景を知った上で、考えて消費できると良いという
意見がありました。
ごみ問題については、国によってゴミ問題が発生する原因が違うので、国によって解決の切り口を
変えたほうがいいという意見がでました。
そして、日本がインドネシアにゴミを輸出していた経緯を踏まえて、そもそも日本のゴミの量を
減らす必要があるという意見があがりました。
これらの問題を改善するためには教育と政治が重要で、私達一人ひとりが取れるアクションとして、
選挙に行くのは大切だという結論になりました。


現役のラーニング生は、大学での学びを踏まえたり、受け入れ先での経験を踏まえたりした上での
意見が多かったことに驚きました。それぞれの派遣先での活動が深まっているのも垣間見ることが
できて嬉しかったです!
グループワークの後には、全体でそれぞれのグループの議論の内容が共有されました。
同じ内容についての議論にもかかわらず、グループによって色んな話に発展されていて、
こちらも聞いていて面白かったです。
 

【CSOラーニング前半を終えての振り返り】

前半と同じメンバーで各派遣先での活動について簡単な振り返りをしました。
こちらも前の議論と同様に各グループでの話し合いの後、全体に対して話し合いの内容が
共有されました。
  


環境問題や受け入れ先についての情報のインプットに関しては、目標通りできている方が
多かったです。受け入れ先での活動が大学での学びに影響を与えたり、その逆もあったり、
CSOラーニング制度と大学での学びがよい相乗効果を持っていると感じました!

また、インプットだけで終わってしまい、これまでのインプットをこれからの活動にどうやって
活かしていくのかを課題に感じている人も多いように感じました。これは、私も昨年感じたことでした。
私の場合は、SNSでの発信や企画づくり等やらせてもらえる機会に恵まれて本当に幸せだった
と思います。
対外的な発信以外にも、受け入れ先の方に自分の意見を伝えるのも立派なアウトプットだと思うので、
自分にとってやりやすい所から是非挑戦して欲しいです!応援しています♪


【全地区合同の懇親会】

定例会後には関西、愛知、宮城の3地区だけでなく関東地区の方々も交えて懇親会が開かれました!
最初は地区ごとに、次にランダムに小グループに分かれてざっくばらんに話し合いました。
ここでの内容は詳しくは書けませんが、とても楽しかったです!!

関西地区チューター
武井七海

拍手


コメント[0] 
2021
10,28
13:18
【CSOラーニング制度】2021年度10月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
関東地区チューターの古田です。

2021年10月15日(金)に、関東地区第4回定例会がオンラインで開催されました。
今回も2部構成であり、どちらも約4人ずつで少人数での話し合いです。

【第1部】インドネシア交流会・事前勉強会に関する意見交換(40分間)

先月に開催されたインドネシア交流会の、事前勉強会について自由に意見交換をしました。
この交流会に参加していない方もいるので、ラーニング生には前もって勉強会の録画映像を
見てもらいました。
グループに分かれる前に、話し合うテーマの例として「インドネシアの環境問題に日本が
貢献できることは?」、「インドネシアの取り組みから学ぶことは?」、「インドネシアとの
交流アイデア」が挙げられましたが、それらに限らず様々な観点から意見が出ました。
出された意見や提案をいくつかご紹介します。
 

[森林問題]
・パーム油は、アブラヤシのプランテーションを切り拓いて作られるが、森林減少だけでなく
 生物多様性の減少など複合的な悪影響をもたらす。

[ごみ問題]
・インドネシアは日本と異なり、焼却炉がない等、都市基盤が整っていないことが問題だと知った。
・インドネシアでは漁ったごみを売って生活している人(スカベンジャー)がいる。
 ごみが散乱している状況は問題だが、もしゴミが片付いたとしたら、スカベンジャーらの生活は
 どうなるのか。彼らの人権も尊重しなければならない。

[エネルギー]
・日本はインドネシアの火力発電施設の整備に支援しようとしている。脱炭素の潮流の中、
 先進国が歩んできた道を途上国も歩むことになっていいのか。技術革新や発展後にお金を
 返す仕組みが必要だ。

[環境意識]
・日本もインドネシアも若年層よりも上の世代の意識をどう変えるかが重要。
・環境意識の形成段階が日本とインドネシアで違う。インドネシアは意識が形成されつつある。
 日本は多くの人が知っている。しかし日本でも実際に行動に移せている人は少ないように思う。
・節電をするなど小さな行動を起こすことだけではなく、発電方法等のシステムを変えることが必要。
 個人の意識レベルでもシステム全体で考えるべきだ。

[その他]
・プレゼンで画像を使用していてインパクトがあった。発信する立場として参考にしたい。
・一個人として何ができるか。私たちは、まず「CSOラーニング制度で活動していること」を
 周りの人に言って知ってもらうことが出来る。皆さん言っていますか??
・インドネシアでは観光産業の環境への影響が深刻。さらに環境悪化も観光に影響。
 経済と環境の両立の難しさを痛感。



このように様々な切り口から意見が出て興味深かったです。
他国の現状を知ることができただけではなく、その現状から学ぶことや、比較することで
分かることがあったと思います。


【第2部】CSOラーニング前半を終えての振り返り(40分間)

ラーニング制度は9月で半分のプログラムが終了したので、中間での振り返りを行いました。
話し合う内容は、これまでに達成できたこと・取り組みが不十分だったこと・これからの課題・
悩みです。



話し合いで出た主な意見は次の通りです。

[達成できたこと]
・学んで発信することで自分の団体の取り組む事柄について知識を深められた。
・定例会や合宿で同期の人や先輩と話すことができた。
・自分が何をすれば良いか考える力がついた。

[取り組みが不十分だったこと]
・派遣先から与えられることだけをやっていて受け身だった。
・学業との兼ね合いで十分に時間が取れていなかった。

[これからの課題や悩み]
・作業のスキルを高める。
・コロナでイベントが中止になった影響で仕事量が少なく活動時間が足りない。
・別の仕事もやってみたい。
・定例会で話す機会はあるものの、普段周りの人が何をやっているか分かりづらい。
 SNSの活用などで、他人の活動の見える仕組みを作るのはどうか。
 
この話し合いで、一旦これまでの取り組みを振り返ると同時に、悩みを共有できたのでは
ないでしょうか。
この中で私が特に気になったのは「周りの人の活動が見えるようになればよいのに」という意見です。
例えば調査などの事務的な作業は、一人で黙々と行えばそれまでですが、それをSNSで発信して
ラーニング生が共有すると全体としての学びにつながります。
この意見について、いまチューター4人で話し合っています。
 
今回の定例会を通して、意見交換の面白さを改めて実感しました。
私はインドネシアの事情について知っているつもりになっていましたが、自分の気づかない
観点から鋭い意見が多く出ました。
例えば、ゴミを漁って暮らす人の人権を考慮すべきだという視点は重要だと思いました。
他にも、SNSの活用について新しい意見も出ました。同じように意見交換の大切さを感じられた
方も居ると思います。
普段の派遣先の仕事でも、行き詰まったらぜひ積極的に同期のメンバーらに相談してみましょう。

関東地区チューター
古田 崚馬

拍手


コメント[1] 
<<前のページ | HOME |次のページ>>