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2021
12,22
14:25
【CSOラーニング制度】2021年度12月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
関東地区チューターの古田崚馬です。

もう12月ですね。皆さんはどんな一年だったでしょうか。今年の漢字は「金」だそうです。
個人的には「応」です。社会的な環境や地球環境はどんどん変化しています。
その変化を和らげることだけではなく、変化に合わせ、しなやかに変わることも必要だと
感じた一年間でした。

さて、2021年12月13日(月)に、関東地区第6回定例会がオンラインで開催されました。
11月の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行っています。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、
5分間発表します。
もう一つは、関心テーマごとの話し合いです。班員を固定し、継続して関心分野について
話し合います。

【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(70分間)

自分の団体での活動一つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、
気づき、そして活動の喜び等を共有します。12月は以下の6つの派遣団体からのプレゼンが
ありました。それぞれの要旨と、発表に対する感想や質問をまとめます。

①オーシャンファミリー[自然が先生である]
神奈川県の葉山で環境教育をしている。海は楽しさ、怖さ、自然への畏敬等を教えてくれる。
自然が先生であり、何よりも体験が大切。体験が子供達の一生の糧となり保全意識を育む。
多くの人と出会えたことが良かった。
 
(感想・質問)
・人が教えるのではなく自然から教わる精神が共感できた!
・オーシャンファミリーで環境教育を受けた子どもたちは、時間を経て自然や環境に対する
 考え方がどのように形成されていくのか?

②CDP−Worldwide−Japan [現状の分析を踏まえた行動が大切]
企業や自治体における環境配慮の貢献度をアンケート調査・可視化し、結果を踏まえて
活動案を提案した。現状の分析と、その分析を踏まえて次の行動に移すことが重要だ。
シンポジウムに出席しCDPの影響力を実感した。
 
(感想・質問)
・調査対象が異なるとアプローチも異なるのか興味がある。
・指標化することは、様々な人が物事を判断・比較する際に有効な手段だと思う。

③JUON NETWORK [森林ボランティア活動を通して]
森林ボランティア養成講座では、現地で様々な背景をもつ人と接し自分の視野が広がった。
自然を身近に感じ、これは都市と田舎の架け橋だと実感。
また、コロナ禍で中止になった森林活動をオンラインで開催。クイズやデジタルフォトブックを
用いる工夫をした。一つのプログラムを作り上げる達成感があった一方、成果が数値として
見えず、参加者にとって意義があったのか疑問。やったことに満足せず成果を求めることを
意識したい。
 
(感想・質問)
・自分たちの活動も、今はオンラインだが実際に対面で行うと面白そう。デジタルフォトブックは
 ぜひ取り入れたい!

④新宿環境活動ネット [子どもたちの興味関心が大切だ]
小学校への出前授業で、講師の話を聞かずに「柿」に夢中になっている子がいた。しかし、
大人がその興味を無視して別の教育プログラムを強いることに疑問。学校の先生は忙しいので
地域に根差すNPO等主体で子供達の興味関心を育むワークショップをつくりたい。
 
(感想・質問)
・市民社会組織の企画力が試されている。先生でも友達でもないNPOという「ナナメ」の
 関係という表現が気に入った。
・子供向けの環境教育では、データや根拠を示せば納得してもらえるわけではない。
 どういう工夫を凝らしていたか?

⑤日本環境協会 [エコプロ2021での経験]
エコプロ(※)に出展し、若者の目線から新鮮な展示案を考えた。他団体の展示からは、
今後に生かせそうな子ども向けの環境レクリーションを学んだ。
環境に対して知識のない人でも、話をすれば興味を持ってくれると感じた。
※エコプロ…企業やNPO等様々な団体が出展する、一般向けの環境配慮製品・サービス・
 技術の展示会のこと。多くの児童、学生が社会科見学に訪れる。
 
(感想・質問)
・動画の字幕作成や展示、アテレコなど様々な情報発信スキルを磨かれていてかっこいい!
・自らが発信する立場になると、おのずと自分に足りない部分も見えてくると思う。
 様々な人と接する中で、自分の中のどのような部分の知識が足りないと感じたか?

⑥森づくりフォーラム [水脈づくりのレクチャー]
防災×森づくりというテーマでの講義イベントで、運営補助をしつつ参加者の方と共に学んだ。
水脈を作ることで微生物が活発に働き、水や空気が通る土壌になる。見えない所でも自然が
生きていると実感。自主的に動けなかったのが反省点。
 
(感想・質問)
・教え合い、学び合いの中で交流が生まれるのはいいこと。
・イベントには様々な方が来られていたと思う。その人ごとに接し方を変えるなど、
 参加者の方と交流される際、どのようなことに気を付けていたか?

今回も11月と同様に皆さんが体験されたことが良く伝わる個性的なプレゼンでした。
聞き手からの感想や質問はチャットにも書き込まれました。それらは後日まとめて返信される
予定です。

財団専務理事の西脇さんは、発表後に次のような感想を述べられました。
「私たち財団は皆さんが環境問題に携わるためのきっかけ作りをしているに過ぎない。
そこから先、皆さんがどう他の人に伝えていくかが重要。経験したことをこのように5分間で
伝えることはそのための機会の一つ。伝えることで自分のものになっていく。」
私も、この制度の中だけで、自分の中だけで完結せずに、周囲に影響を与える事でこの制度の
本当の意義があるのだと思います。

【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間)

12月から1月の3ヶ月間で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。
「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。

[気候変動・生物多様性・ごみ問題・エネルギー問題・エシカル消費・食糧問題]

今回は前回共有した問題点を踏まえ、問題解決に向けた取り組み方法を議論する回です。
私の班は生物多様性について話し合っています。グループのメンバーでそれぞれ興味のある
問題が異なり、各々について話しました。時間は25分間と短めだったので、今回は前回の
問題を振り返り、考える問題の大枠を捉えることに止まりました。これからの話し合いの
発展に期待したいです。
もちろん最終発表に向けて結論を出すことは大切です。しかし、それ以上に皆で意見交換を
する機会があることが重要です。定例会の時間だけでは十分に話し合いをすることは出来ないと
思うので、各グループで集まって交流してみましょう。
 
定例会は残り1回となりました。11月から始まった活動紹介のプレゼンは、皆にとって
とても有意義な時間だと感じます。発表者は自身の活動を整理することで、日々の気づきや
学び、反省点を明らかに出来ます。聞き手は同期の学生のものの見方を知ることができ、
視野を広げることが出来ます。この制度は、環境系CSOへの長期インターン制度です。
しかし、それは表面上の説明です。一人ひとりが主体的に何かを得るための制度だと思います。
既に環境分野や市民社会組織という言葉の枠を越えた自分なりの経験をしている人もいるのでは
ないでしょうか。残り少ないですが悔いのないように活動しましょう!
 
関東地区チューター
古田 崚馬

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コメント[1] 
2021
12,16
14:09
市民のための環境公開講座 12月1日(水)第8回
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは。SOMPO環境財団の瀬川です。

12月1日(水)に開催された、「市民のための環境公開講座」PART3・第2回の
レポートをお届けします。
前回から今年度の講座で最後のパートとなる、PART3「わたしたちにできる選択」について、
全3回の講座が行われています。
第2回となる今回は「流域人として暮らす」のテーマで、水ジャーナリスト、アクアスフィア
水教育研究所代表の橋本淳司さんに講演いただきました。

皆さんは、自分がいまどの「流域」に暮らしているかを知っているでしょうか?
また、私たちが生活で使用している「水」はどこから来て、どこに行くのか考えたことが
あるでしょうか?
本講座は、橋本さんのこのような問いかけから始まりました。

講座のタイトルにもなっている「流域」という考え方は、都道府県や市町村などの行政区分で
地域を分ける考え方とは異なり、「どの水源から水を得て生活しているか」という観点で、
私たちの居住する場所を捉えなおすものです。
例えば、群馬県から栃木、千葉、埼玉、東京にまたがる広大な地域は、まとめて「利根川流域」
と考えることができます。(余談ですが、この流域別の地域区分は江戸時代の藩の分け方と
よく似ているそうです。)

SDGsをはじめとする目標は、国際的な課題を共有するという意味ではとても意義深いもの
ですが、目標が大きすぎて日々の生活に落とし込みづらいという側面もあります。
「流域」という単位はより生活に密着したものであるため、この範囲の中で「水」を切り口に
様々な問題に取り組むことで、生活に根差した取り組みがしやすくなり、引いては社会全体の
大きな課題解決につなげることができます。


橋本さんが冒頭に提示したもう一つの問いについてはどうでしょうか。私たちが生活で使用
している「水」と言えば、雨水、水道水、飲料水などが一般的に思い浮かぶと思います。
しかし、実は私たちが日々購入している食料品や衣服なども、生産される過程で非常に多くの
水を使用しています。例えば、肉じゃがに使用する材料だけをとっても、実に1,500リットル以上
の水が使われていることになります(このような考え方を「仮想水」と言います)。
これは、豚肉の生産のために海外で生産された大量の飼料が使われており、その生産過程で
使用する水が含まれると考えるからです。
私たちは自分が思っているより遥かに多くの水を使用して生活していることが分かる、非常に
象徴的な事例でした。

橋本さんからは、企業による水の使用についても問題提起がなされました。例えばアパレル企業
を考えると、私たちが手に取る商品には「水」のイメージがあまりありません。
しかし、その生産過程を考えると、原料となる綿花の生産、染色過程では大量の水を使用している
ことがわかります。しかも、これらは食料の例と同様に海外で生産されていることが多いため、
結果的に国をまたいだ多くの流域に影響を及ぼしているということになります。
水の利用に関しては、企業は①操業リスク、②財務リスク、③法的リスク、④評判リスクなど
様々なリスクをはらんでおり、今後は今まで以上に健全な水の利活用が求められるとの指摘が
ありました。

個人的に非常に重要だと感じたのは、令和3年7月に「流域治水関連法」が改正されたという
お話です。改正前は、法律での治水対策の対象は河川区域に限定されており、主体も河川管理者
と定められていました。しかし、改正後は集水域や氾濫域を含めた「流域」全体での治水を
行うこととされ、主体も流域に所在する自治体・企業・住民(流域人)が担うことになりました。
これからは流域というコミュニティの実態に合わせた管理が必要となり、例えばインフラの
ダウンサイジングや、水田や森林の貯水機能の保全、水力を活用したエネルギーとの連携など、
水を切り口に様々な地域課題に取り組むことが求められることになります。


気候変動などの環境問題は、知識としては危険性を認識しているものの、スケールが大きすぎて
実感を伴いづらい(=行動に繋がりづらい)という課題がついて回ります。
水という、私たちにとって最も身近な自然の恩恵を意識することで、結果的に森林保全、
エネルギー、食糧といった様々な問題の関連に気づくというアプローチは、身近な行動変容を
促すという意味で非常に有効なものに思えました。
「コミュニティとしての流域」の今後の広がりに期待したいと思います。



次回PART3第3回は、12月8日(水)13時30分から、
「食品ロスをなくす方法 日本と世界の食ロス削減最前線」をテーマに、今年度では初めて
となる、対談形式での講座をお届けします。(※)。
講師は食品ロス問題ジャーナリストの井出留美さん、NPO法人循環生活研究所理事長の
永田由利子さんのお二人です。

※講座は既に終了しております。

SOMPO環境財団・瀬川

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2021
12,09
16:23
市民のための環境公開講座 11月23日(火)第7回
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは。SOMPO環境財団の瀬川です。

今回は11月23日(火)に開催された、「市民のための環境公開講座」PART3・第1回の
レポートをお届けします。
今回からは今年度の講座で最後のパートとなる、PART3「わたしたちにできる選択」について、
全3回の講座が行われます。


第1回は「地球にやさしい食を探す旅」のテーマで、立命館大学・食マネジメント学部教授の
天野耕二さんに講演いただきました。
この講演では食を切り口に環境問題について様々なデータを用いてお話をいただきましたが、
その視点は前半と後半で180度異なるものでした。前半は「気候変動の『被害者』として」、
後半は「気候変動の『加害者』として」、食糧問題について触れられています。

前半では直近のIPCC特別評価報告書などを引用しながら、地球温暖化が「食」にどんな影響を
及ぼすかを説明いただきました。分かりやすい例では、豪雨や森林火災による作物被害などが
挙げられます。もう少し長期的な視点に立つと、気候変動により農作物の好適地が変動すること
も考えなければいけません。日本でも、気温上昇により北海道などの寒冷地で農業がしやすく
なる?ということが最近話題になりましたが、一方で本州の収穫量は減少し、全体としては
単収が下がるというシミュレーション結果が出ているそうです。
また、米の品質低下、病害の増加や低地での洪水リスクなども考慮すれば、やはりネガティブな
影響の方が大きいと言えそうです。農業以外にも、地球温暖化により世界的に水産資源は最大
20%減少、漁獲量も最大24%減少するというシミュレーションが示されました。

後半は一転、食糧が気候変動に及ぼす影響、「加害者としての側面」にスポットライトが
当てられました。これは前半に比べると今まで聞くことの少なかった話題のため、個人的には
大変興味深い内容でした。

この話題は主に「LCA(ライフサイクルアセスメント)」という考え方に則って説明いただき
ました。LCAとは、生産・加工・流通・廃棄など、「食」にまつわるすべての場面でどれだけの
環境負荷が生じているのかを「見える化」する考え方です。
GHG(温室効果ガス)排出量ベースで見ると、「食」に関連したGHG排出量は地球全体の最大
37%を占めると言われ、運輸セクターや産業セクターを超えて、最大のGHG排出源という
ことになります。


この考え方は個別の作物にも当てはめることができるため、講演の中では、作物別や収穫時期、
生産の手法や天然or養殖など、様々な切り口で環境負荷の数値比較をしたデータをご紹介
いただきました。
白米のGHG排出の約65%は水田から発生するメタン、外食より中食の方がGHG排出が多い、
国産米を飼料にするより、輸入トウモロコシを使ったほうがGHG排出が少ない、など、
興味深いお話が沢山ありました。

気になる方は財団HPで近日公開のダイジェストでより詳細な内容が見られますので、
ぜひ参照してみてください!


講座では食に関連したGHG排出を削減する手法として、地産地消、旬産旬消、食品ロスの削減、
生産時の肥料削減などが提言されました。
特に食品ロスについては先進国による問題が大きく、昨今話題になっている賞味期限に関する
慣例や過剰生産など、社会のシステムを見直すことが必要であると、改めて実感されました。
「食べる」という私たちにとって最も身近な行為が地球温暖化の最大要因の一つであるという
ことは、とてもショッキングな事実です。しかし翻って考えると、私たち一人ひとりが「食」を
見直すことで、地球温暖化防止に大きな貢献ができるということでもあります。
多くの方にとって、環境への問題意識を「行動」に移すきっかけをくれるような講座内容
だったのではないでしょうか。

次回PART3第2回は、12月1日(水)13時30分から、
「流域人として暮らす」をテーマに、水ジャーナリスト、アクアスフィア・水教育研究所代表の
橋本淳司さんに講演いただきます(※)。

※講座は既に終了しております。

SOMPO環境財団・瀬川

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2021
12,01
18:04
【CSOラーニング制度】2021年度11月 関西・愛知・宮城地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
愛知地区チューターの岸拓実です。
11月18日に関西、愛知、宮城3地区合同の定例会が開催されました。
今回の定例会から1月まで以下の2部構成になります。

1.CSOラーニング制度で印象に残った活動について派遣先ごとの発表
2.関心テーマについてのディスカッション

1.CSOラーニング制度での活動についての発表
今回は以下の5団体が発表してくれました。簡単に発表内容も紹介します。

①大阪自然環境保全協会
生物多様性や農・農空間に関する大きなイベントで司会を務めたことが貴重な体験であり、
とても緊張したそうですが、たくさんのことを学んだそうです。
生物多様性や自然環境の保護・保全活動を普及していく上での課題が見え、情報共有や
意見交換にとどまらず、よりアクティブに参加できる取り組みを考えていきたい、という
感想を述べてくれました。

②こども環境活動支援協会(LEAF)
以下の画像に示したような農地実習と講義形式のイベントで、子どもたちが生産活動を体験し、
穂から落ちたお米一粒ずつをもったいないと拾い、その一粒が食事の時に茶碗に残すものと
同じであることに気づいたことがあったそうです。
その様子からイベントの意義を感じたと話してくれました。
今後はプレゼンやパネル展示を行う機会があるため、そこで学びをまとめ、活動の集大成と
したいそうです。
また、ブログ発信もしてくれているのでチェックしてみてください!
(http://leafnouti.blogspot.com/)

③びわこ豊穣の郷
生き物観察教室という、自分たちで採集した生き物を標本にし、スケッチするという幼児から
小学生向けのイベントが印象に残ったそうです。参加者の学年を超えた交流により、環境意識を
高めることができたようです。
環境教育活動として、生き物に興味がある・生き物が好きという気持ちを入口に、それを
取り巻く環境問題を知ることが大切であると学んでもらえました。

④アジア保健研修所
先日行われた、日本とバングラデシュにいる日本語学校の先生及び地図の専門家とを
リアルタイムで繋ぎ、現地の暮らしなどについてお話を伺うイベントについて発表して
くれました。CSOの職員の方と一緒に企画、広報、司会を行い、以下のような学びを
得たようです。
貧しい地域でも家族とのつながりで幸せを感じることがあるという話が印象的でした。

⑤みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
日本キリバス協会のケンタロ・オノさんによるキリバス環境出前講和について発表して
くれました。
講話からの学びとして、日本だけでなく世界で起きている変化に関心を持ち、グローバルな
視点で物事を考えること、学んだことを発信して語り継いでいくこと、相手に合わせた内容・
話し方の工夫をすることが重要であると考えてくれました。

各団体それぞれの学びがあり、良い経験となっていることが分かりました。
発表者以外のラーニング生も積極的に質問をしている姿が印象的でした。
お互い良い刺激となったと思います。残りの発表も楽しみです。


2.関心テーマについてのディスカッション
設定テーマは以下の通りです。

・気候変動 ・生物多様性 ・エネルギー問題
・ゴミ問題 ・食糧問題  ・エシカル消費

人数の関係から、気候変動とエネルギー問題、生物多様性とエシカル消費が同じグループで
議論をしました。テーマを選んだ理由やどのような問題意識を持っているかということを
各グループで共有しました。

私は食糧問題のグループに参加しましたが、食品ロスや食料自給率、農業補助金についてなど、
様々な問題についての意見が出ていました。同じ問題に関することでも、自分の持っていない
視点からの意見を得られ、とても参考になりました。

来月は問題解決に向けた取り組み方法を議論します。1月には発表の場もあるので、
他のグループの内容も楽しみにしています!

最近とても寒くなってきたので、皆様風邪をひかないようにお気を付けください。

愛知地区チューター
岸拓実

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コメント[0] 
2021
11,24
13:49
【CSOラーニング制度】2021年度11月関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]

こんにちは!

関東地区チューターの古田崚馬です。

皆さんの近所は魅力的だと言えるでしょうか。私は郊外の丘の上に住んでおり、その丘の崖には
緑地が残され、小さな渓流が流れています。このような小さな自然はとても魅力的です。
一見すると無個性な住宅街でも、よく見てみると思わぬ発見があるかもしれません。

さて、2021年11月9日(火)に、関東地区第5回定例会がオンラインで開催されました。
今回の定例会から12月、1月にかけて、内容を固定して定例会を行います。
一つは、派遣先CSOごとの発表です。活動内容のうち、印象に残っているものを1つ、5分間発表します。
もう一つは、関心テーマごとのディスカッションです。グループのメンバーを固定し、数名で
関心分野について話し合います。

これまでに比べ、より一層ラーニング生一人ひとりの個性が光った定例会でした。


【第1部】CSOごとの発表(最も印象的だった活動)(60分間)

この発表会の一番の目的はアウトプットの機会をつくることです。自分の団体での活動から、
最も印象に残っているものを1つ振り返り、みんなにその活動の概要、達成できたこと、反省点、
気づき、そして活動の喜び等を共有します。
定例会3回分で、CSOの団体毎に全員、発表の機会があります。
今回は以下の6つの派遣団体からのプレゼンがありました。各々の要旨をまとめます。


①環境文明21 [政治家アンケートに学ぶ]

政治家に環境倫理と政策に関するアンケートを取り集計した。
回答率は46%と低く地域や政党毎に差がある。なぜ政治家は環境倫理を持つ必要があるかという
問いを立てられた。結果を広める上で仲間作りは重要だと感じた。

②オイスカ [ミャンマー募金の広報活動]

Instagramのアカウントを作り、情報を発信しミャンマー募金を呼びかけた。
9月の1ヶ月間でフォロワー600人を達成し、数名の方から支援を頂けた。
ミャンマーの人に勇気を与えられた。思いを行動に移さない限り何も始まらない。

 

③CIジャパン [環境負荷の計算]

2050年カーボンニュートラルに向け、派遣先CSOの活動における環境負荷を計算した。
数字を算出するのは大変だったが、数字を出すからこそ目標達成の難しさが分かり、皆で考える
一歩となり具体的な対策への議論が出来る。

 

④自然環境復元協会 [レンジャーズプロジェクト自主説明会実施]

環境保全活動リーダーを募るため自ら遠隔説明会を企画。
インタビュー動画の活用等、現場の雰囲気を伝える工夫をした。
これからの課題は、作業の写真や映像等の視覚的情報を充実させることと、想定問答集を作ること。

⑤樹木・環境ネットワーク協会 [八ヶ岳で木道整備]

長野県八ヶ岳で、人の踏圧から苔の森を守るため3日間にかけて「木道」を整備した。
森は整備されることで保たれることを知ることが出来た。
多くの人との共同作業により木道が完成したときには大きな感動を味わった。

⑥高木仁三郎市民科学基金 [オンラインイベントの運営]

社会課題に対して、科学的根拠に基づいた市民科学の多様なアプローチがあることや、
助成先団体が課題解決後の社会を見据えた活動をしていることが分かった。
科学者として、研究との向き合い方を見直す機会となった。

各発表後は、様々な感想や質問が出ました。例えば、「短い期間でフォロワーを増やす方法を
知りたい」、「SNS強化の面では、現場の雰囲気を分かりやすくするという点を見習いたい」
という意見です。チャット機能も使う事で、気軽に考えを述べられました。 

発表を聞くことで、同期のメンバーがどういう活動を、どのような姿勢で取り組んでいるのかが
よく分かったと思います。
5分間のプレゼンの内容や構成は6団体でそれぞれ異なり、個性が出ていました。
特に、この制度に参加する理由、将来に生かしたい事などの個人的な背景を絡めた発表が印象に
残っています。残りの団体の発表も楽しみです。

 

【第2部】関心テーマについてのディスカッション(25分間)

残り3ヶ月で、関心分野ごとにその課題の解決方法について議論をします。
「その問題を解決するために私たちが取り組むこと」をラーニング生全体に発信することが
ゴールです。テーマは以下の6つがあります。

・気候変動

・生物多様性

・エネルギー問題

・ごみ問題

・エシカル消費



第1回目の今回は選んだ関心分野についてメンバーと共有しました。
なぜそのテーマに関心があり、どのような問題意識を抱いているのか、という内容です。
自分の大学での専門分野に関わりのある人もない人も、フラットに議論が出来る良い機会だと思います。
私のいるグループでは、問題意識を持っている事柄が各自で異なり、視野が広がったのではないでしょうか。
他のグループは見えないのでどんな話し合いをしたのか気になります。最終発表が楽しみです。

第2回では問題解決に向けた取り組み方法を議論し、最終回では「私たちが取り組むこと」を発表します。

今回の定例会を受けて、やはりラーニング生は個性的であり、もっともっと交流してほしいと思いました。
プレゼンを聞いていると、これまでの定例会では見えなかった「活動のやりがいや喜び」が伝わってきました。
さらに、そのプレゼンに対して多くの質問がチャットに書き込まれ、まだまだ話し足りないのではないか、
と感じました。一人1回ずつ必ず発表する機会があります。この機会を存分に生かしてほしいです。残りの発表も楽しみです!

関東地区チューター
古田 崚馬

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