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2022
08,10
13:40
【CSOラーニング制度】2022年度7月 関東地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは。
関東地区チューターの吉田美波です。

マスク生活に加え、暑さも猛威をふるっており、息苦しい日々が続いています。
こんな時でも暑さに負けず、元気に活動していきたいですね!

さて、7月22日に関東地区で第一回目の定例会を開催しました。アイスブレイクと
派遣先CSOの紹介を行い、お互いへの理解が深まった定例会になりました。
 


1.アイスブレイク
Good & New という、24時間以内に起きた良いこと&新しい発見を共有するゲームを、
グループに分かれて行いました。
 
SOMPO環境財団の瀬川さんから、GOODなニュースの例。
家庭菜園は日々発見があって楽しいですよね。
 
私のグループの様子です。大学生はこの時期、期末テストということもあり、
テストトークで盛り上がりました。大学院生にもなると、テストがないため、
懐かしい気持ちで聞いていました。

2.派遣先CSOの紹介
「派遣先団体の理解・今後の自分の活動の見通し・担当者とのコミュニケーション」を
目的とし、下記の3つの内容を事前に準備して、グループごとに発表しあいました。

①派遣先団体の活動目的
②関わってみたい活動
③インターンシップ担当者の方の人柄

以下、私が参加したグループの発表を紹介します。

・JUON NETWORK(納富さん)
①Mission:都会と田舎の共存、どちらも生きやすい世界に。
Vision:人が自然を正しく自由に使える社会の構築。
Value:自然に対し敬意をもって利用していく。
②森の学校というイベントに一度参加者として参加させてもらったので、今度からは
サポーターとして、自然に興味を持ってもらえるような場を提供していきたいです。
③とても優しく寛容な方で、聖人のような方です!

定例会での発表が初めてとは思えないくらい、スラスラとわかりやすくお話しされている
印象を受けました。

・ECOPLUS(酒井さん)
①環境教育、国際交流、自然体験を通して、人と自然の関係を見つめ直す。
②自分自身、環境に興味を持つようになったきっかけが、自然体験でした。
子供たちの“原点”になり得る活動を支えていきたいです。
③まだお会いしたことがないようで、これからの活動に期待です。

エコプラスは海外のフィールドでも活動しているようなので、感染状況が落ち着いて、
行けるといいですね!

・樹木・環境ネットワーク協会(吉川さん)
①人と自然が調和する持続可能な社会の構築。
②森づくりボランティア!
③苔の分類に詳しく、じつはご近所さんでした。
 
吉川さんはスライドを作成してきてくれました!わかりやすくて聞き入ってしまい、
ついついメモを取るのを忘れてしまいました。

・アサザ基金(伊藤さん)
①かっぱん田の運営や環境教育などを通した、環境保全循環型の社会の実現。
②主にかっぱん田の管理になると思います。保全活動を通して、環境や保全に詳しく
なりたいです。
③気さくで話しやすい、体力オバケの方!

実際に、既に参加されているかっぱん田での活動のお話もしてくれて、生き生きと
話している伊藤さんの姿がまぶしかったです。

以上、相互理解が深まり、これからの活動に期待が高まる発表会でした。
他のグループのみなさんはどうだったでしょうか?

8月の定例会、それに続いて夏合宿…CSOラーニング制度も熱い夏になりそうです!
それではまた来月の定例会でお会いしましょう!
 
関東地区チューター
吉田美波

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2022
07,25
17:45
市民のための環境公開講座 7月20日(水)第2回
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは。SOMPO環境財団の瀬川です。

2022年度「市民のための環境公開講座」の第2回が開催されましたので、
レポートします。今回は「認識から行動へ ―地球の未来を考える9つの視点―」を
テーマとした全9回講座の第2回となります。



7月20日(水)に開催された今回は、アドベンチャーレーサーとしてTVでも
取り上げられ大人気のお二人、田中陽希さん・田中正人さんを講師に迎え、
対談形式で行われました。



アドベンチャーレースとは、山、川、海、時にはジャングルや砂漠、氷河など、
大自然を舞台として行われる超長距離レースのことです。講師のお二人が参加
しているレースは最低でも500km、夜間も含めて3日間以上も続くような
過酷な条件がメインだそうで、4人1組のチームで助け合いながら、道なき道を
踏破するレースを数多く完走されています。

ということで、今回の講師は「市民のための環境公開講座」では少し珍しく、
いわゆる「環境問題」の専門家の方ではありません。しかし、お二人のお話には
私たちが「認識から行動へ」踏み出す背中を押してくれるような、力強いメッセージが
たくさん込められていました。

今回も私の感想を交えながら、講座の内容をご紹介したいと思います。


先ずは田中陽希さんから、レース中の雄大な自然をとらえた多くの写真とともに、
アドベンチャーレースがどのような競技か、レース中にどんな自然との出会いがあるかを
ご紹介いただきました。



そこには、私たちが日常的に触れる(いわゆる森林公園のような)自然とは大きく異なる、
まさしく「手つかずの自然」の雄大な景色が広がっていました。目の前に迫る高層ビルの
ような氷山、底の見えない湿原、ジャガーの唸り声が響く草原…。
美しくも厳しい自然の中でレースを経験する陽希さんからは、一見正反対とも思える
2つのメッセージが紹介されました。

「手つかずの自然は人間に容赦がない」、しかし「自然の助けがなければ生きられない」。



都市に暮らす私たちは、ともすれば自然をコントロール可能なものと考えてしまいますが、
陽希さんの言葉は飼いならされていない自然の驚異を生々しく伝えてくれます。
ただ、アドベンチャーレースのアプローチはそんな自然を「征服する」ものではないと
感じます。自然の危険にさらされながらも、湧き水で喉を潤し、木の実で栄養を補給し、
その恵みを受けなければ完走することができない、という「共存」「適応」の姿勢こそが
この競技の本質なのでは、ということが伝わってくるメッセージでした。

続いて田中正人さんからは、レース活動を通じて感じられている社会課題について、
非常に示唆に富んだお話をいただきました。



正人さんが所属しているチームのメンバーは、トレーニングをしながら自活する手段として、
群馬県でラフティングツアー会社を設立しています。しかし、コロナ禍でレースもツアーも
中止になってしまい活動がままならず、地域の農業や林業を手伝うことで生活の糧を得る
ことを選ばれたそうです。



事業者として林業に携わることで、正人さんは社会が抱える様々な歪みに気がつきます。
国内林業はまったく採算が取れずに補助金漬けの不健全な状況に陥っていること、
大型機械導入による高コスト体質化とモラルの低下、省エネ住宅義務化による需要の
偏りなど・・・。中でも、国産木材の需要が少ない中で、東南アジアからは森林が消失
してしまうほど大量の木材を輸入しているあべこべの現状は、前回講座で言及された
「自分の国の環境だけ守っても意味がない」という石井さんの言葉を思い出させる内容でした。



お二人の話から共通して感じたのは「体験」の重要性です。レースも林業も実態を肌で
感じた人にしか分からない「何か」があるということが伝わってきました。
本講座でもテーマに掲げているように、環境問題では「頭で理解すること」と「実際に
行動に移すこと」の間に大きな隔たりがあります。このギャップを乗り越えるための
一番の薬は、実は「体験」によって得られる感動や衝撃なのかもしれません。
行動するためにまずは体験を・・・とは堂々巡りのような話になってしまいますが、
難しいことを考えずともアドベンチャーレースに全力で取り組むお二人の姿を見れば、
人知れず多くの人たちが「体験」の場に向かい、行動への一歩を踏み出すきっかけに
なるのではと感じます。
環境問題と言えば破壊される自然の惨状に気が滅入るような話も多い中で、前向きに
自然と触れ合う元気をくれるような講座でした。

次回は8月3日(水)18時から、
「伝統知と生態系を活かした防災・減災」をテーマに、京都大学准教授の深町加津枝さんに
講演いただきます。
豊かな自然の恵みと激甚化する自然災害への対応をどのように両立するか、皆さんも一緒に
考えましょう!ご参加お待ちしています!

<市民のための環境公開講座・お申込み>
https://www.sompo-ef.org/kouza/kouza2022/

SOMPO環境財団・瀬川

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2022
07,22
11:38
【CSOラーニング制度】2022年度7月 関西・愛知・宮城地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
2022年度愛知・宮城地区チューターの大脇藍です。

7月13日に関西・愛知・宮城地区で今年度初めての定例会を開催しました!
今回は3地区混合のグループに分かれて、アイスブレイクと派遣先CSOの紹介を行いました。
1.アイスブレイク 「GOOD&NEW」 
アイスブレイクで行った「GOOD&NEW」は、24時間以内にあった良いことや
新しい発見を発表し、その人自身を知るきっかけをつくるコンテンツです。
私たちのチームでは、大学の課外活動などで良かったこと、新しく始めたことを共有し、
とても盛り上がりました。


2.派遣先CSO紹介

このパートでは、事前課題となっていた項目について、各自が5分間ずつ発表を行いました。

(発表する項目)
・派遣先団体の活動目的は?
・関わってみたい活動は?
・インターンシップ担当者の方はどんな人?
最初に進行役やタイムキーパーを決めて発表を進めました。
発表の目的は、派遣先CSOの活動と自分の目標のベクトルを合わせること、担当者の方との
コミュニケーション促進です。
以下では私が参加したグループの発表内容をご紹介します。
①三浦さん:冒険あそび場 -せんだい・みやぎネットワーク

団体の理念は、こどもたちが主体的にやりたいことができる場を提供すること。
遊びに来る子どもたちは、室内では乳幼児、屋外では小学生が多いようです。
プレイパークというところに手作りの工具があり、三浦さんはじめインターン生が
プレイリーダーとして一緒に活動します。プレイリーダーは、子どもたちがやりたいことを
邪魔せず、本当に危ない時は、「私はこういう風にしたほうが良いと思うな」など
伝え方に工夫しているそうです。

今後関わってみたいことは、プレイリーダー自身が遊び場を見つけてみたいとのこと。
担当者の方は、見た目と性格のギャップがすごいとのことでした。

②平井さん:日本ウミガメ協議会

1990年設立、全国のウミガメ保護団体をつなぐ仲介者になることが団体の活動目的。
様々なデータを収集し、アカウミガメの上陸回数が減り続けているのは何故か?という
謎を解き明かしていきます。ウミガメの産卵後の次期は、8月中旬から10月までは
孵化率の調査、12月にはウミガメシンポジウムを沖縄で開催する等の活動をするそうです。
関わってみたいことは現地での調査で、早速調査に参加されているそう。
ライトが使えずに真っ暗な中を歩いたり、川に入るのには苦労したそうです。

担当者の方は、自分の家は散らかっているのに、調査施設はきれいに!と厳しいそうです。

③寺田さん:オイスカ中部日本研修センター

1969年に設立され、人材育成や啓発普及、こどもとの交流事業、植林活動を行っています。
参加してみたい活動は、技能実習生への日本語の授業。
担当者の方にはインタビュー形式で答えていただき、オイスカに入ったきっかけと、
オイスカの推しポイントをお伺いしたそうです。ちなみにきっかけは、以前保育士として
働いていたとき、海外旅行で夜遅くまで働いているボランティアの方々を見て、国際協力に
関心を持つようになったことだとか。その後オイスカを紹介され、最初はボランティア、
そして今は職員として働いているそうです。推しポイントは、幅広い年代の方や政治家の
方など、いろんな方と交流できるところとのことです。
④寺田さん:環境市民

環境市民は京都所在、誰もが参加できる環境NGOという目標を掲げている団体です。
持続可能で豊かな生活ができる消費生活を推奨するため、環境市民が主体となって、
他の団体とも協力しながら「エシカル通信簿」や「ぐりちょ」を運営しています。

担当者の石崎さんは、彼女に会うためにヨーロッパ旅行に行ったり、一か月放浪したり、
引きこもったりといった経験を経て、現在環境市民の理事を務めているという面白い方
だそうです。

以上のように、改めて同期の仲間がいろいろな活動をしていることが分かる発表でした。
メンバーからは、地区の垣根を超えた交流で刺激がもらえた!との声があがっていました。

最後にお知らせとして、夏合宿の日程が発表されました。
8月31日(水)15:00~20:00 オンライン開催
9月 2日(金)12:30~18:00 対面開催

皆さんと熱い夏が過ごせること、楽しみにしています!

愛知・宮城地区チューター
大脇 藍

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2022
07,08
15:30
市民のための環境公開講座 7月6日(水)第1回
CATEGORY[市民のための環境公開講座]

こんにちは。SOMPO環境財団の瀬川です。

 

いよいよ2022年度も「市民のための環境公開講座」が開講されました。

記念すべき30周年となる今年度は、「認識から行動へ ―地球の未来を考える9つの視点―」を

全体テーマとして、さまざまな切り口で地球環境とわたしたちの暮らしのつながりを考えていきます。

 

7月6日(水)18時00に実施した第1回は、東京大学理事、グローバル・コモンズ・センターの

初代ダイレクターである石井菜穂子さんを講師に迎え、「安定した地球環境(グローバル・

コモンズ)を未来に引き継ぐために」というテーマでお話しいただきました。


地球環境が直面している様々な問題を大局的にとらえ、現在の危機を引き起こしている要因は

何か、それは社会システムをどのように変えれば克服できるのかというテーマを軸に、一見すると

実感を得づらい地球環境(グローバル・コモンズ)と私たちの暮らしの繋がりをわかりやすく

解説していただけた、第1回講座にふさわしい内容でした。

石井さんがお話した内容や、私なりの解釈や感想も含めてご紹介したいと思います。


地球の長い歴史の中で、温暖で安定した気候を保っている1万2000年前頃から現在までを

「完新世」と呼びます。これは人類が農耕をはじめてからの期間とほぼ一致しています。

安定した食料供給に支えられて人間は爆発的に人口を増やし、都市化を進め、分業を行うことで

様々な技術革新を遂げてきました。特に産業革命以降の約200年間は飛躍的な経済活動の

拡大が進みましたが、これは裏を返せば飛躍的に地球環境への負荷が高まったこととイコール

でもあります。実際に、この200年間で地球環境が大きく変化してしまったことは種々の指標から

明らかで、その影響は地質学上「人新世」という新たな分類が提唱されていることに象徴されています。

この人間の活動による負荷に「地球があとどれくらい持ちこたえられるか」という問いが、

今日の環境活動の原点であると言えます。

 

講座では、この問いに答えるためのモデルとして、「プラネタリー・バウンダリー」という考え方が

紹介されました。完新世の地球環境が安定していた要因を9つに分類し、それぞれの要因ごとに

現状の負荷を測定、「あとどれくらい持ちこたえられるのか(もしくはもう限界を超えているのか)」を

示したものです。2030年を目標に気候変動を1.5℃に抑えようとするパリ目標や、生態系保全

分野では30by30などの目標が定められていますが、これらの目標は「そこを超えたら地球環境は

限界を超えてしまう」というプラネタリー・バウンダリーから逆算して定められた目標と言えます。

つまり、現在の地球環境問題は「人間の経済システム」と「地球環境システム」の衝突であると

言い換えることができます。地球環境システムを変えることはできませんから、私たちが現在の

経済システムを変えることでしか、この問題を解決することはできません。これは、経済発展の

担い手である世界中のビジネスリーダーも同様の認識をしています。


ここで、講師の石井さんからは重要なヒントが2つ示されました。1つは、「SDGsのような細分化

された目標を個別に捉えてはいけないこと」、もう1つは「共有財産を守る、というローカルの

考え方を、どうやってグローバルに応用するかを考えること」です。

SDGsに関わる食料、エネルギー、生産消費、都市、技術革新などの課題は、それぞれが複雑に

関連しあっており、バラバラに捉えても解決することはできません。SDGsのウェディングケーキに

示されているように、全体を1つの包括的なシステムと考えることが重要になります。

これは地理的な考え方も同様で、先進国がいくら自国内だけで目標達成をしても、それが食料や

衣料品を供給している途上国に低賃金労働を強い、自然環境を破壊するという犠牲の上に

成り立っているのであれば、地球規模での問題は何ら解決されておらず、本末転倒と言えます。

 

私たちが日々行っている行動、例えばスーパーで何気なく食材を選ぶその選択が、引いては

気候変動を助長し、遠く離れた国の生態系を壊す選択になっているかもしれません。現在は

技術革新により、こうした影響が可視化され、距離の壁を越えたネットワークが実現していることで、

以前よりはるかに問題を「自分ごと」として感じやすくなっているはずです。

私たち一人ひとりが地球環境問題の当事者であることを自覚して行動することが、将来の世代に

豊かな地球環境を引き継ぐために何よりも必要であるということが、本講座のメッセージだった

のではないでしょうか。

 

次回は7月20日(水)18時から、「(対談)アドベンチャーレースの世界から見る自然界」をテーマに、

プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さん、田中正人さんに講演いただきます。

様々なメディアにも取り上げられ大注目のお二人の対談、ぜひご視聴ください!

 

<市民のための環境公開講座・お申込み>

https://www.sompo-ef.org/kouza/kouza2022/


SOMPO環境財団・瀬川

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2022
02,02
16:47
【CSOラーニング制度】2021年度1月 関西・愛知・宮城地区定例会を開催しました!
CATEGORY[CSOラーニング制度]
こんにちは!
愛知地区チューターの岸拓実です。

1月20日に関西、愛知、宮城3地区合同の第7回定例会が開催されました。
今回も11月・12月と同様の二部構成でした。

1.CSOラーニング制度で印象に残った活動について派遣先ごとの発表
2.関心テーマについてのディスカッション

1.CSOラーニング制度での活動についての発表
今回は以下の5団体が発表してくれました。簡単に発表内容も紹介します。

①愛のまちエコ俱楽部(https://ai-eco.com)
菜の花を活用した地域内資源循環モデル(菜種油の生産→油の回収→せっけんや燃料の生産
→農作業利用)である「菜の花エコプロジェクト」などの事業を通し、様々なことを学んだ
そうです。



何に価値を感じるかは人それぞれであり、持続可能や環境に取り組む人にはきっかけがありますが、
それは大体危機感から来るものです。
環境問題に取り組むことにプラスのイメージ・価値を感じる人を増やしたいと思ったので、
自分自身もプラスのイメージを感じつつ、必要だと感じたことを行っていきたいという感想を
述べてくれました。

②気候ネットワーク(https://www.kikonet.org)
気候ネットワークは気候変動に対して幅広い活動をしている団体です。
気候ネットワークはオンラインでの活動に限られてしまっているにも関わらず、3人が3人とも
オリジナルの活動をしています。それぞれの人が職員やボランティアなど関係する人たちを
巻き込んで活動しています。
   

 
それぞれの活動から多くのことを学んでくれました。その活動に限定されたことではない
学びもあったため、他の団体の方も参考になったポイントが多かったと思います。

③日本ウミガメ協議会(http://www.umigame.org)
日本ウミガメ協議会は、ウミガメを含む自然と人との共存を目指す団体です。
最も印象に残った活動は、和歌山県みなべ町での産卵調査でした。フィールドワーク調査や
関係者のネットワークづくりを通し、以下のような学びを得てくれました。

 

④オイスカ名取事務所(http://www.oisca.org/kaiganrin/project)
オイスカ名取事務所では、東日本大震災復興の一環で「海岸林再生プロジェクト」を行っています。
松の植林に加え、つる植物の駆除、溝切り、ゴミ拾い、活動理解のための広報活動です。
クロマツは湿気に弱いのですが、盛り土によって排水に問題があるため、溝切り排水経路を
確保する必要があります。
 


海岸林の再生のために多くの人々の理解と協力が必要であり、今後も活動に参加し、
身近な人から活動を広めていきたいと語ってくれました。

⑤環境会議所東北(https://www.kk-tohoku.or.jp)
「みやぎグリーン購入ネットワーク」について主に話してくれました。
グリーン購入とは、商品やサービスを購入する際に必要性をよく考え、価格や品質だけでなく、
環境への負荷ができるだけ小さいものを優先的に購入することです。主な活動は以下の通りです。



環境について学ぶイベントを通して、エネルギーの便利さやそれを創り出す大変さを感じた
そうです。また、イベントが子供たちへの環境教育につながると考えてくれました。

今回で全ての団体の活動発表が終了しました。毎回質問もたくさん出ており、ラーニング生
同士たくさん刺激をもらったのではないでしょうか。
どの団体も素晴らしい発表をありがとうございました!

2.関心テーマについてのディスカッション
今回は最終回ということで、各グループが考えてくれた、
「問題解決に向け、修了後に取り組むこと」を発表しました。

①気候変動チーム
気候変動のことを分かっている人は多いのに行動が伴わないことが現状であるため、
持続できるかどうかが大切であるということを意識し、小さいことからできることを
考えてくれました。
情報共有ができるコミュニティに入ることや、知識をつけると、実際に情報共有をする
ことなどです。確かにこうした取り組みを広げていくことで、より問題意識を持ち行動に
移してくれる人が増えてくれそうですね。


②生物多様性チーム
生物多様性とは、生き物たちの豊かな個性とつながりを指します。
しかし、知るきっかけがないことや、誤った認識や行動によって具体的なイメージが
わかない人が多いです。そこで、イラストを活用した情報発信により、幅広い世代に
正しい情報を伝え、興味を持ってもらおうと考えてくれました。
既に2つのイラストを描いてくれました!そして、なんとSNSまで開設してくれました!(https://instagram.com/cso2021_sns)

  

③エネルギー問題チーム
このチームは、劇のようなストーリーで発表をしてくれて、楽しんでみることができました!
温室効果ガス排出量削減に関して、アンモニアの混焼やCO2を回収して貯蓄する技術
「CCS」や、それを利用する「CCUS」など様々なことを紹介してくれました。
これからの社会を担う私たちは、エネルギー問題を自分事として考え、声を上げていくべきです。
電力会社を選ぶ、パブリックコメントを出す、選挙で環境問題に関心のある政治家を選ぶなど、
できることからはじめていこうと発表してくれました。
 


④ゴミ問題チーム
このチームは、いくつかのトピックに分けて発表をしてくれました。
海洋ゴミ問題に関して、マイクロプラスチックを回収するボートやビーチクリーンアップ
イベントを紹介してくれました。
また、在庫を確認してから購入したり、長期間の保存方法を調べたりするなどの上手な
買い物方法、複数の企業で対策されている商品の個包装の見直しについても発表して
くれました。
さらに、不用品の海外への寄付やダンボールコンポストなどのゴミを出さない取組も
紹介してくれました。
この他、国や企業の取組、身近にできるリサイクルについて、まとめてくれました。

 

⑤食糧問題(フードロス)チーム
このチームもトピックを分けて発表してくれました。
ファストフードや食べ放題など、便利や安くてお得感のある反面ロスが多い飲食店
事情に関して、SDGsに積極的に参加している企業を選ぶ、頼み方を意識するといった
行動を紹介してくれました。
また、環境に負荷の多い牛肉生産に関して、消費量そのものを減らす工夫、給食の配膳方法の
見直しなど学校現場での環境教育の重要性について発表してくれました。
他にも、尻腐れのトマトに「闇落ちトマト」という名前をつけて売り出したことなど
規格外品に関するアップサイクルについて紹介してくれました。
 

⑥食糧問題(飢餓)チーム
飢餓に対する国内の課題として、食糧自給率が低いことや気候変動による農林水産物の
収量低下などが挙げられます。問題解決に向け、「地産地消」に着目した取り組みを
紹介してくれました。
地産地消マップの作製やSNSの活用、スーパーへの提案などの取組です。
こちらのチームもSNSアカウントを開設してくれています!(https://instagram.com/cso_chisanchisho)
※#地産地消ラーニング生 のタグをつけて投稿しましょう!

 

各グループで発表方法が異なり、「伝える」ことに関して学ぶことが多かったです。
発表してくれた内容に関して、私自身も何か1つでも良いので今後行動に移していきたいと
思いました。

2時間に亘る定例会皆さんお疲れさまでした。最後までオンラインの定例会となりましたが、
オンラインだからこそ地区を超えた繋がりができたのではないでしょうか。

活動はこれでひとまず区切りとなりますが、3月には修了式もあります。
最後に皆さんの活動のまとめを聞くのが楽しみです。

この8か月間私も多くのことを学ばせていただきました。これからのラーニング生の皆さんの
活躍を期待しています。ありがとうございました!
 

愛知地区チューター
岸拓実

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