皆さん、こんにちは。 損保ジャパン日本興亜環境財団の長沼です。 10月24日、特定非営利活動法人環境会議所東北の事務所で開催された 宮城地区定例会に参加しました。 アイスブレイクと、それぞれの団体での活動報告を共有したあと、 環境会議所東北の専務理事である山岡さんのお話しをうかがいました。 山岡さんのご提案により、 学生からの質問に答えながら活動内容を説明していくというスタイルで 進めていくことになりました。 参加者からは次のような質問があり、丁寧にご回答いただきました。 Q.環境会議所東北を立ち上げた経緯は?
A.20数年前子育てをしていた時に、大量に廃棄されている育児関連商品をきっかけに廃棄物 問題に関心が湧いた。その時に宮城大学の教授から聞いた「環境経営」の話が非常に面白く、 その話を人々に広く聞かせたいとサロンを立ち上げたのがきっかけ。
Q.NPOにした理由は?
A.営利目的の団体ではないので、会社化はしなかった。 環境問題に取り組むには時間がかかるが、 任意団体では継続していくうえで色々と難しいこともあるため、 NPO法人として法人格を取得した。
Q.人々を巻き込む力はどうやって生む?
A.『人の話に耳を傾け、また自分の話に耳を傾けてもらう』コミュニケーション能力が重要。 自分の理想を具現化していくことは机上の空論では成し得ない。 実効性のあることをするには行動し、経験から学ぶしかない。 引き続き、自主プロジェクトの話し合いをしました。 自主プロジェクトの最終的な成果物としては、 地球温暖化問題をテーマとしたワークショップを開催したい。 ワークショップは、『海面上昇の問題』と関連づけるために、 沈みゆく南の島(キリバス等)の特産であるパームオイルを 使用したキャンドル制作などの要素を盛り込むみたい等々、 活発な意見が出されました。
先の台風は、皆様お怪我等ありませんでしたでしょうか? 宮城県は各地で河川の決壊による浸水や土砂崩れが発生し、 混乱した状況が続いています。 大学生としても、大学のボランティアセンター等の機関を経由して、 先週から復旧支援のために現地に入っています。
さて、9月27日にCSOラーニング制度宮城地区 9月定例会を行いましたので報告いたします。
定例会は、公益財団法人オイスカ名取事務所で開催しました。 こちらでは、東日本大震災で流されてしまった海岸林を再生しようという プロジェクトを震災直後から、10年の長期計画を立てて進めておられます。 事務所は仙台空港からほど近く、 周囲はオイスカ名取事務所さんが関わっている黒松の海岸林のど真ん中。 秋の虫がにぎやかに鳴いているとても素敵な事務所でした。
最初にオイスカ職員の林久美子さんからお話を伺いました。 林さんは「押し付けではない支援をやっていきたい。 そうじゃないと長続きはしないし、現地の人たちにやる気をだしてもらいたい。 震災後、名取出身の方が訪ねてきて、何か支援をしてもらえないかとお願いされ、 名取で農業を営んでいた人々に協力を仰いで、「名取市海岸林再生の会」が立ち上がり、 オイスカは資金の援助や技術の支援などを行い、地元の人たちを支援する形で行っている。 海岸林再生のプロジェクトは、10か年計画だが、 10年で終わりなのではなく、上田松がきちんと育つまで支援していく。」 と話されていました。
単に地域外からやってきて、松を植えればいいというわけでない、 地元の人との関わり方や長期スパンでの見通しの建て方を、 実体験からインターン生たちは学ばせていただきました。 インターン生の活動報告では、夏休み期間ということもあり、 各々が個性豊かな経験を積んでいました。 NPO経営者へのゼミや、海洋プラスチックについての講演会をおこなったインターン生から、 子どもたちとのワークショップ、栗駒までのキャンプとバリエーションに富んでいます。
各々が各インターン先で他では真似できない貴重な経験をさせていただいています。 今後後半のインターン活動で、こうした経験を生かしていけるようにします。 インターン生が自主的に行うプロジェクトは、まだまだモヤモヤした時間が続いています。 先月の段階で一度『気候変動の影響を受けている植物で、 ハーバリウムをつくることで啓発を行う』と決めて調査に乗り出しました。 しかしネットで調べてみても、 気候変動の影響を直接受けている植物がそもそも見つからず、方針の転換を迫られました。 しかし簡単に方針を変えるのは難しく、色んな意見が出てまとまらない。 考え直すのならば、宮城らしさも入れたいし、何を伝えたいかもあいまいにしたくない…
結論としては、 【海面上昇の海外の現状と、宮城の現状を伝えるワークショップをする】ことに決まりました。 ただ、これからも一筋縄ではいかないと思われます。
もちろんうまく行く事に越したことはないですが、こうした経験も必要かもしれません。 各インターン先の活動は、目的や組織も洗練されていて、 真面目に言われたことをこなしていればある程度形にしてくれます。 でもそれは、各インターン先が長年積み上げて来られた土台の上に乗せてもらっています。 自分たちで0から始めるのが、どれほど労力がかかるか? 無限にも思えるトライアンドエラーを、インターン生達は今、身をもって感じています。 若者達のチャレンジを応援くださると幸いです。
宮城地区チューター 畠山紳悟
みなさんこんにちは。愛知地区チューターの吉田です。 今回の定例会の会場は淑徳大学のCCCで開催し、 幹事は特定非営利活動法人藤前干潟を守る会のインターン3名でした。 今回で定例会幹事が一巡し、全員が幹事を経験したので一安心しました。 損保ジャパン日本興亜環境財団からは、専務理事の西脇さんにお越しいただきました。 僕自身は全国合宿に参加しなかった関係上、今回お会いするのが初めてでした。
藤前干潟を守る会からは戸苅さんにお越しいただき、 会についてご説明いただきました。 先日、僕が個人的に参加した藤前干潟を守る会で開催された OB・OG会での説明と被る部分はありましたが、 2度聞いてもスケールが壮大で、藤前干潟がごみ処理場になる危機から デモなどのおかげで救われたという話は改めてすごい話だと思いました。 また、2度目であったおかげでさらに深く藤前干潟について知ることができました。 去年もそうでしたが定例会も4回目になってくると、 それぞれの活動の共有はかなり慣れてきてしまって、 どうしても流れ作業のようになってしまう部分があるとは思いますが、 今年のインターン生はしっかりと共有してくれるし、 どのCSO先でも興味深い業務をこなしていて、聞いていて楽しかったです。
最後に自主プロジェクトに関してです。 ようやくアイデアもまとまって、メンバーのスケジュールを合わせながら 進めていこうとしていて今後の進展が楽しみです。 ただ、そろそろ最終的にどのような作品に仕上げるのか、 どんな発表をするのかということを逆算して、 現実的な部分も考えなければいけない時期に入ってきているので、 チューターとしてどの程度アドバイスしていいものなのか 悩んでいるというのも本音です。 今後を楽しみにしつつ、チューターとしての立ち位置を 自分の中で確立していけたらなと思います。
それから、定例会の内容ってどうしても代わり映えのしないものになってしまうな~ と思っていたので、今回は懇親会の様子も写真に収めておきました。 懇親会では、みんなでしゃぶしゃぶを食べました! さらに絆を深めてより良いものを作っていきたいです。 愛知地区チューター 吉田 凱
みなさん こんにちは! 関西地区チューター 谷玲花です。
10月15日にCSOラーニング制度関西地区の10月定例会が行われました。 今回は、はじめて顔合わせをするメンバーがいて、 やっと揃った!とみんな嬉しい様子でした!
最初に、自己紹介とインターン先での活動報告、 100万円あったら何に使う?というのをテーマにアイスブレイクをしました。 旅行に行くという人が多かったですね。
次に、大阪自然環境保全協会の岡さんから 活動内容などについてお話をいただきました。 活動紹介や外来生物問題のお話をしていただきました。 外来生物の「外」は、本来の生息地以外という意味というのははじめて知りました。 (外国からきた生物だけを言うのだと思っていました。)
最後に、自主プロジェクトについて話し合いました。 同年代の環境問題に対する意識を変えようという目的で、 大学生協と協力しペットボトルの削減活動をするという方向で進んでいましたが、 方法が変わりました! 環境問題に興味のない学生に興味を持ってもらうイベントをしよう! ということになりました。 これからコンテンツや場所、集客の問題も考えていって、 みんなでいいものを作っていきます!
関西地区チューター 谷 玲花
みなさん こんにちは。 2018年度愛知地区チューターの岸晃大(キシ コウダイ)と申します。 特定非営利活動法人藤前干潟を守る会でインターンをしていました。 9月の27~28日に、愛知地区OB・OG会(I×愛project)を開催しました。 愛知地区では初開催です! I×愛projectとは、私が現役生だったころの愛知地区の自主プロジェクトの名前で 主にゴミ問題について取り組んでいました。 その延長として、愛知地区のOB・OG会を企画させていただきました。
会場は、愛知のゴミ問題ととても関りが深い藤前干潟です。 ラムサール条約に登録されており、環境省の2つのセンターの運営を 藤前干潟を守る会が請け負っています。
まずはセンターの見学。 藤前干潟がどんなところなのかを詳しく学ぶことが出来ました。
その後、干潟の堤防でゴミ拾いをしました。 マイクロプラスチックや漂着ゴミの現状について学ぶ良い機会となりました。
夜は、藤前干潟の保全の歴史を当時の経験者のお話も交えて講義してくださいました。 ゴミ問題との関りだけでなく、この干潟の歴史まで分かるとても面白い内容でした。
今年度の愛知地区のチューターをしている吉田君によるワークショップです。 漁網を使ってアクセサリーを作ります。 RePurposed富洲原という団体を立ち上げ、 祖父の漁網工場から使い道の無くなった漁網にあたらしい役目を与えるため活動しています。 個性豊かなミサンガを作ることが出来ました。
そして泊まるところはテント!組み立てから自分で行いました。 キャンプをして自然と共に過ごす時間を楽しみました。
2日目はいよいよ干潟へ。 藤前干潟は裸足で入ることができる珍しい干潟です。 泥の感触を楽しみながらいきものたちの世界へお邪魔します。 たくさんのいきものを観察することができ、生物多様性を実感しました。
今回は、愛知地区だけでなく関東地区からもOBOGが参加してくれました。 参加人数は少なかったものの、充実したプログラムで無事に開催することが出来ました。 また来年も計画予定です。皆さんの参加をお待ちしております!