SOMPO環境財団ブログ
公益財団法人SOMPO環境財団の公式ブログです。 財団の活動について発信いたします。


プロフィール

HN:
SOMPO環境財団
性別:
非公開

カテゴリー

未選択(0)
CSOラーニング制度(152)
市民のための環境公開講座(70)
学術研究助成(3)
環境保全プロジェクト助成(3)
その他(4)
インドネシアラーニング(2)

最新記事

今年も始まります!市民のための環境公開講座2025
(05/20)
2025年度「学術研究助成」の募集を開始しました
(05/01)
2025年度CSOラーニング制度インターン募集中!
(04/09)
2024年度CSOラーニング制度修了式を開催しました!
(04/09)
【CSOラーニング制度】2024年度1月 関西・愛知・宮城・福岡地区定例会を開催しました!
(01/28)

RSS

RSS 0.91
RSS 1.0
RSS 2.0

リンク

管理画面
新しい記事を書く

P R

2020
09,25
13:28
市民のための環境公開講座 パート1-3
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
with コロナを踏まえて “無料のオンライン講座”として開講している『市民のための環境公開講座』も、今回がPart1「生きものと気候変動」の最終回です。

第三回目は、「真のパラダイムシフトで地球環境を守ろう!」
というタイトルで、NHKエンタープライズ エクゼグティブプロデューサー
堅達京子氏にご講演いただきました。


堅達さんのお話は少しショッキングな内容で始まりました。
人間が開発を続けた結果、約100万種類の動植物が絶滅の危機に。
温暖化が進み、世界の氷が解けると新しい有害ウィルスが出現するかも。
森林火災の多発化で排出されるCO2が膨大な量に…。

これまでどこか遠い世界のことのように感じていたことが、説得力のある
お話しぶりで、とても身近な危機なのだと知り不安になります。
日本も例外ではありません。頻発する豪雨と猛暑。これまで「100年に一度の規模」と
言われていた気象災害が毎年のように起こるようになりました。



破壊されていく自然と進む温暖化。これに歯止めをかけるカギは、「グリーンリカバリー」
だと堅達さんは仰います。つまり、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済をやめて、
“持続可能な経済”へと転換するパラダイムシフトを起こすこと。

これまで人間が大量に生産して廃棄してきたプラスチック、マイクロプラスチックは
海に流れ、魚を通じた食物連鎖で私達の体の中にも取り込まれています。
また、地上で廃棄されたプラスチックからメタンやエチレンガスが発生しているという
報告も。このように、役割を終えた後のプラスチックは自然界にとって有害でしかない
のですが、今多くの国や自治体、企業が“脱プラスチック”へ向けた挑戦に乗り出している
そうです。
日本はようやくレジ袋が有料化されるなど、対策が遅れている感があるものの、
堅達さんは、「環境配慮を一日で成すことは難しい。私達一人一人ができることから始め、
そして地球を守ろうとしている企業や自治体を応援することが重要」と仰います。
お腹一杯にプラスチックを食べて死んでしまったかわいそうな海鳥。
それはもしかすると、行動を起こさなかった先にある人間の姿なのかもしれません。
私も今できることから始めようと思います。


次回Part2「未来へバトンをつなぐ“お買い物”」の第1回は、11月4日(水)18:30~19:45
「私達の選択が未来を変える エシカル消費のすすめ」と題して、
一般社団法人 日本エシカル協会 代表理事の末吉里花氏にご講演をいただきます。
お申込みはこちら→ 市民のための環境公開講座お申し込み

拍手


2020
09,23
13:47
市民のための環境公開講座パート1-2
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
こんにちは、SOMPO環境財団の佐藤です。
1993年から継続して開催している『市民のための環境公開講座』、今年はwith コロナを踏まえて初めて “無料のオンライン講座”として開催しています。
Part1「生きものと気候変動」の第2回目となる9月16日は「もっと山や森の中へ いきものの痕跡を求めて」と題して、動物学者/「けもの塾」塾長の、今泉 忠明氏にご講演いただきました。



新潟県長岡市などに生息するノウサギは、真っ白な雪の中で天敵から身を隠すため、秋から冬にかけて茶色から白色に変化するそうです。異常気象で積雪が遅れると、白化によるカムフラージュが役立たず、天敵のキツネ、鷹、ワシに見つかってしまいます。ノウサギを主食とするキツネなどの生きものも、食糧がなくなります。



また、ホッキョクグマは氷の上で休んでいるアザラシやアシカを狩っていますが、地球温暖化で氷がなくなると狩りができなくなります。アザラシは氷の上で黒い毛のの子どもを出産しますが、温暖化で氷が解けるとワシに狙われるため、休む場所だけでなく子どもを育てる場所も失うそうです。



北極地方を人工衛星で監視しているNOAAというアメリカの海洋研究所があり、そこで1950年代の北極地方を真上から撮った映像では氷の地帯が白く残っていますが、2050年の予測では氷がほとんどなくなっているそうです。

地球の温暖化によって直接的な暑さで絶滅するのではなく、生息地がなくなったり、食糧がなくなったりと、生息環境が変化して生きられなくなる悪影響もあることに改めて気づきました。
人間が原因となっている地球温暖化などの環境変化は、生物の進化の速度よりも早く、大きな影響を与えていること、私も生きものたちと共に生きていくために、地球温暖化を抑える行動を心がけていきたいと思いました。
次回第3回は、9月23日(水)18:30~19:45
「真のパラダイムシフトで地球環境を守ろう!」と題して、NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサーの堅達 京子氏にご講演をいただきます。

拍手


2020
09,10
11:40
市民のための環境公開講座 パート1-1
CATEGORY[市民のための環境公開講座]

こんにちは、SOMPO環境財団の長沼です!
1993年から継続して開催している『市民のための環境公開講座』が始まりました!
これまで毎年損保ジャパン新宿本社ビルで開催していましたが、今年はwith コロナを
踏まえて初めて “無料のオンライン講座”として開催することとなりました。
日本全国から、600名を超える参加者にオンラインで『市民のための環境公開講座』を
受講いただきました。

Part1「生きものと気候変動」の第1回目となる9月7日は
「気候危機・コロナ危機と社会の大転換」と題して、
国立環境研究所 地球環境リスクセンター 副センター長の、江守正多氏にご講演いただきました。


 


2015年に、世界の国々が気候変動への対策として結んだパリ協定の目標は、
「産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」こと。ですが、気温変化のシミュレーションでは、このまま何もせずにいると地球上の気温は、
2050年代頃から、産業革命以前との比較で4℃~8℃上昇してしまうそうです。





今回のコロナ禍による経済活動の停滞で、一時的に減少した世界のCO2排出量はピーク
時で17%程度、年換算だと7%の削減にしかならないとのこと。これではとても目標には
届きません。江守さんは「目標達成のためには、再生可能エネルギーをベースとした、
エネルギーの形の変化が必要。そしてそれを成すためには、人々の世界観の変化を促す
大転換(transformation)が必要」とおっしゃいます。

大転換なんて起こせるものだろうか?と少し不安になりましたが、世の中には
「国民の3.5%が“非暴力”を以て抗議すると必ず革命がおこる」というデータがあるそうです。
江守さんも、全員の意識を変える必要はない、本質的な関心を持つ人々が3.5%集まれば、
エネルギーシステムの変化は起こります、とおっしゃっていました。


 


人類は今化石燃料文明を卒業しようとする過程にあるそうです。
江守さんの分かりやすいご講演をうかがい、私もその3.5%の一人として、
大転換を起こした後の社会を見てみたいと思いました。




次回第2回は、9月16日(水)18:30~19:45
「もっと山や森の中へ」と題して、
動物学者/「けもの塾」塾長の今泉忠明氏にご講演をいただきます。
お申込みはこちら→ 市民のための環境公開講座 お申し込み

拍手


2020
08,05
10:43
「市民のための環境公開講座」2020年度の参加者募集を開始しました!
CATEGORY[市民のための環境公開講座]
みなさん、こんにちは。
SOMPO環境財団の斉藤です。

SOMPO環境財団では、2020年度「市民のための環境公開講座」の
参加者募集を開始しました。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、
全9回の講座すべてをオンラインセミナー形式で開催することになりました。

例年は、新宿の損保ジャパン本社ビルで開催しているので、
なかなかご参加いただけない方も、今回はどこからでも、
また、スマホやPC等、様々なデバイスで視聴が可能となっております。

ぜひ、みなさんのご参加をお待ちしています!
詳しくはホームページをご覧ください。

市民のための環境公開講座概要ページ

拍手


2019
11,26
11:17
市民のための環境公開講座パート3-3
CATEGORY[市民のための環境公開講座]

こんにちは。損保ジャパン日本興亜環境財団の佐藤です。

11月25日(月)、市民のための環境公開講座(Part3)
「伝える・つなげる仕事」の最終回が実施されました。
今回は、「SDGsのコミュニケーション」と題して
株式会社朝日広告社の石田一郎さんにご講演をいただきました。

石田さんは、今年5月まで朝日新聞社のマーティング本部長を務められており、
その時に取り組みを始めた「SDGsプロジェクト」についてご説明をいただきました。
これまでは問題点を指摘することが中心だったメディアの姿勢も変わりつつあり、
課題解決を模索する報道への転換が求められていとのこと。
朝日広告社に移られた後も、メディアの発信力を活かして、
SDGsを通じて「世の中をよくする活動」に取り組まれています。

また企業の発信力についてもコメントされ、
課題を認識するだけではなかなか動かない潜在層にアクションを促すためには、
人の共感を生み出す「志(パーパス)」が重要であり、
さらに「かっこいい」「楽しい」といった感情を満たすことで
人は自ら活動するとお話をいただきました。
問題を知ることからアクションへつなげることの大切さと
アイデアを学ぶ講演となりました。

今回をもって今年の市民のための環境公開講座は終了しました。
お越しいただいた皆さま本当にありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします!

なお、損保ジャパン日本興亜環境財団のホームページでは
過去の市民のための環境公開講座のダイジェストを掲載しています。
ぜひ、どうぞご覧ください。

市民のための環境公開講座ダイジェストはこちら 

拍手


<<前のページ | HOME |次のページ>>